必要性 ページ17
こーちとの電話を終えて、10分も経たない内に携帯に着信が入る。少しだけ緊張が解れて、一呼吸息を吐いてから出ることが出来た。
A「もしもし」
京本 『お、学習したね？賢い賢い』
A「…京本先輩」
京本 『ん？なーに？？』
A「ルールとやらは…どういった…？」
京本 『あー、とりあえず大きなことは3つ』
A「3つ…ですね。はい…」
京本 『前提として、わんこは、ジャニーズ事務所ってどんな所か、前よりは知ってるんでしょ？』
A「前より…というのは？？」
京本 『樹が声掛けて、ひどく吃驚してた頃の前と、今ってことだけど』
A「あー…そう、ですね。その時よりは…」
京本 『ん。じゃあ、そのジャニーズ事務所の先輩方と、仲良くなりだかるヤツらが大勢居ることも理解してる、って思ってOK？』
A「先輩方…仲良くなりたがる大勢の人…」
京本 『そう。高校の生徒だけならね、芸能科がある高校なんだし、先生方と事務所の大人達が大事になる前になんとか、するよ』
A「それ以外の…大勢の人…」
京本 『そう。俺たちなんて、まだまだ一部の人にしか知られてないわけ。先輩方に迷惑を掛けるようなことになるのを、避けたいの。過剰かもしんないけど、わんこを利用して、あわよくばって近寄るヤツもいるってこと』
A「…あの、正直に言うと、そこまで頭が回ってなかった…です」
京本 『だよね。だから、わんこが問題起こすか見張るって意味じゃなくて、幼馴染って変えようのない事実を如何に最小限に留めて、周りに知られず、問題に巻き込まれることを防ぐためのルールを守ってよって話』
京本先輩の話を電話で聞いていて、ただただ開いた口が塞がらなかった。
私が思っていたよりも遥かに大きく、かつ京本先輩が真剣に話す内容は至極当然のことなのだ、と理解し始める。
A「先輩…黒いオーラとか思ってて、すみませんでした」
京本 『は？』
A「先輩が話してくれて、ルールの必要性はすごく解りました」
京本 『……こーちの幼馴染、理解が早いのは助かるよ。じゃあ、具体的なルールの話するから、メモか何か残してよ』
A「かしこまりました！！」
京本 『…ふふっ、思っていたより、心配は少なくて済むかな…』
いつの間にか、こーちの幼馴染という呼び名に昇格？していたことには気付かずにいた、二度目の電話だった。
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りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (
レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2022年2月18日 0時
