確認 ページ15
(田中視点)
田中 『きょも、北斗のいる前でさ…』
京本 『わんこ、って言わないように、でしょ』
田中 『あ…わかってんのね、じゃあいーけど』
今しがた、通話を終えたきょもに、話しかけて思う。やっぱ似てるんだよなぁ、きょもと北斗。
アプローチが違うだけ、というか、芯の部分が似てるから、理解してる気がする。
まぁ、どっちかっつーと、拗らせた態度取ってる北斗が原因作ってるから、きょもに何か言うつもりはないんだけど。
＊＊＊
にしても、高地の幼馴染という、俺と同い年とは思えない幼いあの子は、やっぱ高地と幼馴染なだけある、俺の周りにはいないタイプの不思議ちゃん、という印象だった。
ジャニーズ事務所に限らず芸能界、という所は年齢よりも、芸歴という先輩後輩が入り組んだ世界だ。入っていないヤツには、なかなか理解出来ないものなんだろう、と思う。
まぁ、ファンとなって、雑誌とかメディアの情報を追いかけるようになれば、なんとなく解ってくるものなのかもしれない。
だから、意外だった。
数ヶ月前、登校してる時、周りがキャーキャー騒いでる中、思いっきり背中を向けて、私たち、あなた達のことなんて、全然興味ないですから、と背中で語られたように感じたあの子。
その子がきょもの携帯を通じて高地と話していて、幼馴染なんだ、と知らされた。
そして、何より、同学年にいる、きょもが自らを呼ばせる時に先輩と使っているのに疑問に思ってなかった。
つまり、他校から仕事の都合で転校、編入学してきたことを知ってる。その時に出席率などの関係で、一学年下の、俺らの学年になったことを知ってる、ということだ。
こういう情報は、調べなきゃわからない。
俺らに興味なさそうだったあの子が、調べたってことだ。会って興味が湧いた、とは思えない。
もしそうだとしたら、同じ境遇の北斗だって、一学年下の扱いになってることとか、きょもほく案件なんて言葉に、もっと反応すると思う。
高地の言う通り、面倒なことに巻き込まれないために、ある程度は調べていた、が一番近い気がする。
なのに、きょもに気に入られて、北斗に嫉妬させて、きょもほく案件引き出す天才なんじゃないか？
強火きょもほく担としては、あの子の手腕を手放すわけにはいかない。
きょもが飽きる前に、高地にも聞き出してみるか…
＊＊＊
強火きょもほく担が身近にいたせいで、面倒なことに巻き込まれるフラグが立っていたのだ。
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りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (
レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2022年2月18日 0時
