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わんこ ページ13

京本 『悪さしないように、見張ればいいよね♪』

A「な、んですと??」

京本 『本当、犬みたい!!わんこ連絡先教えて』

A「わ、わんこ???」

京本 『連絡先教えてくれたら食べてもいーよ♪』



目の前にある、食べかけのお弁当を指差し、片方の手には、はい、携帯乗せて?と言わんばかりの表情を見せて、小首を傾げている。
年上の先輩のはずなのに、クソ可愛い。
どちゃクソに可愛い。え、勝てる気がしない。
私女子なんだけど、私よりも女子な仕草が普通に可愛いって可笑しくないか?と衝撃を受けてただ、間近でボーッとしてしまう。
可愛さに射抜かれたというか、とにかく、何も反応出来ていなかった。


松村 『さすがに、それは失礼だと思う』

京本 『……そうかもしれないけど、もし何かのきっかけで、高地の幼馴染だって周りに知られたら、どうするの??』

松村 『そ、れは…』

京本 『じゃあ言葉を変える。Aさん?貴女に面倒なこと起きないようにしたいから、連絡先教えておいて??』

松村 『…それなら、後はその…、Aさんに判断を任せる』

A「あ…はい。どうぞ」

田中 『ねーぇー!!反応うっすい!!!』

A「へ?いや、だって、え??」

田中 『きょもの可愛さ、見過ごせない真面目な北斗の対応、の流れに加えて、連絡先交換することの嫉妬みたいで、きょもほくぅ、の案件じゃんかぁーー!!!』

A「きょもほく???」

京本 『じゅーりー??』

田中 『はいっ!!』

松村 『…一旦解決したし、俺先戻るから』

田中 『え、北斗、ごめんて!なぁっ!!』


謎な言葉を残して、松村さんと田中さんが屋上を出て行った。
差し出した私の携帯電話を操作して自分の携帯に登録していた様子の京本さんが、再度近付いてくる。



京本 『はい、コレ復唱してみて♪』

A「復唱?京本先輩からの連絡にわんこは極力素早く返すこと…」

京本 『俺の携帯に、わんこって登録したから』

A「え、言葉変えるって…」

京本 『北斗は人扱いしてないって意味で咎めたんだろうけど、犬は可愛いじゃん?わんこも可愛いし、悪口じゃなくない??』

A「わ、る口では、ない、かもです」

京本 『でしょ〜っ?!だから、先輩命令ね♪』

A「先輩命令?」

京本 『俺からの連絡にわんこは…??』

A「極力、素早く、返すこと」


主人と犬みたいな、先輩後輩関係が爆誕した。

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りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2022年2月18日 0時

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