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夢見 ページ2

それはそれはよくある話。


ごくごく平凡な女の子がおりました。

女の子は幼馴染と、家の近くにある公園によく遊びに来ていました。

とある日、いつもの様に幼馴染と遊んでいると、見慣れない男の子が公園の近くで一人で居ました。

男の子は帽子を目深に被り、公園の側にいるだけでした。
女の子は、その子が一人で居ることが気になりましたが、幼馴染と一緒に遊んでいるため、話しかけることが出来ずにいました。


翌日、またその翌日も、公園の側に男の子は一人で居ました。


遊んだ帰り道に、女の子は幼馴染から、明日は家族で出掛けるから遊べないと告げられました。
じゃあ明後日に、遊べたら遊ぼう、と簡素な約束をして、女の子と幼馴染は帰りました。




幼馴染と遊べない日は、家で一人でお絵描きや折り紙、お人形遊びなどをしている女の子。
ふと、公園の側にいる帽子の男の子の姿が浮かびました。

今日も居るのかなぁ、と思うと、公園に行きたくなり、遊んでいたおもちゃを部屋の隅に追いやりました。

その日、女の子は初めて一人で公園に行ってみました。




公園に近づくけれど、帽子の男の子は、いつも居た場所に居ませんでした。

A「なんだ、いないのかぁ…」
思っていたことがポツリと口に出て、来た道を帰ろうとする女の子。

すると、公園の方からドタドタと走る音がして、声が聞こえました。

男の子「ねぇっ!!きょう、ひとりなの??」


女の子が振り向くと、そこに立っていたのは、あの帽子の男の子でした。


A「あ、いた」

男の子「え?」

A「なんでもない」

男の子「いつも、いっしょのこ、どーしたの?」

A「おうちのひとと、おでかけなんだって」

男の子「ふぅん…そーなんだ」

A「ねぇ、あたしA。いっしょにあそぼ?」


遊ぼうと誘うと、帽子の男の子は、ぱぁっと目を輝かせてから、ブンッと音がしそうなくらい大きく頷いたので、被っていた帽子を落としました。


男の子の帽子を拾い上げて、女の子が顔を上げると、少しだけ目線を逸らした男の子。


A「ふふふっはい、どーぞ!」

拾った帽子を手に持ち、腕を伸ばして差し出すと、男の子は小さな声で「ありがと」と言って帽子を受け取り、すぐに被り直しました。

そして、男の子と女の子は、公園で遊び、家に帰る頃には、すっかり仲良くなりました。

手を振り「またあそぼーね!!」と帰ったけれど、次の日、公園には帽子の男の子は、居ませんでした。

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りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2022年2月18日 0時

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