あの子達への償いを【コナン×約ネバ】

＊2ー1 ページ15

アメリカとイギリス行きを決心した後は大忙しだった

家が荒らされないように防犯を徹底させ
友人(ゼロとヒロ)を何回も説得し
赤井さんの逃亡幇助をした

そして、出発日
赤井さんと私は一緒に家を出ることになった
当の追われている本人はこのまま日本に残るらしい

私の探し他人もとい赤井家はイギリスには妻のメアリーが
アメリカには秀一さん1人で住んでいるらしい

「こっちがメアリーだ。秀一は会えば分かるだろ」

男は胸ポケットから金髪の美女が写っている写真を出した
意思の強そうなまっすぐな瞳を持つ女性は、写真の中では微笑んでいる

「これが貴方の奥さんね。長男の方はどうしたの？」
「十数年前にあったきりでな。写真は持っていない」
「…それで会え、と言われても無理があるんじゃないかしら」
「いや、秀一のアパートはもう調べてある。これだ」

赤井さんは紙を取り出し、机にあったペンでスラスラと地図を書いた
ぱっと見、見易くて位置も正確に取れているように見える

「これ通りに行けば会える」
「そう、ならいいわ」

バックの中に地図を入れて立ち上がる
忘れ物がないか軽く確認し、彼と一緒に家を出た

「これでお別れだな。元気でな」
「ええ、そうね。依頼はきちんと遂行させてもらうわ」

2人でフッと笑い合い反対方向へと歩みを進めた









ーさて、上手く会えるかしら

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