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第2章 ページ14

飛び交う様々な言語
聳え立つ高い無数のビル
少し狭く見える空は雲ひとつない快晴で
多すぎる車のエンジン音が響く

ここはアメリカ

親しみのある英語を使いながら私は人に会いに来ていた

何故、こうなったのかと言えば数週間前に遡る



「なるほど
それで私は何をすればいいのでしょう?」

目の前座る傷だらけの男性に私は紅茶を飲みながら言った

男性…もとい、赤井務武さんは家の前で血を流して座り込んでいた
どうやら、私の母の兄であったらしいこの男性は母を頼ってここまで来たそうだ

話を聞く限りどこかの敵組織(仮)に潜入していたらしいがちょっとしたミスを起こしてしまったそうだ
そこで事情を知っている母に一時的に匿って貰おうとしていたらしいが
まあ、御察しの通り私しか居なかったという訳である

元々生前の母のハイスペックさ(主に医療関係の知識)に疑問を抱いていたが
彼女もまたそういう職業の付いていたのなら納得できた

「一般人を巻き込んでしまう事になるのは申し訳ないが、俺はこれから裏からも表からも見つからないように潜る必要がある。そこでイギリスにいる妻にあって伝えて欲しいんだ。あと、アメリカの愚息にも。報酬が欲しいのならCIAから払われる手筈にしておく」

全く悪びれもせずに言う赤井さんに少し苛立ちながらも
表面上はあくまで冷静にその要望を吟味する

少しの不安要素(主に友人たち)はあるがやれない事はない
件の母が残した遺産金額は膨大なものであったし、金銭面では問題ない
最近始まった授業も簡単であるから勉強面でも問題ない
実現できない依頼ではないのだ
それにメアリーという女性は有能で地位のある女性らしい
パイプを繋いでおくのも一つの手ではある

ただデメリットも高い
この件で赤井と私が接触していると勘付いた敵組織(仮)に狙われないとも限らない
いくら前世で鬼と戦えるほどの戦闘力を持っていたとしても銃弾ひとつで人は死ぬ
私でも例外ではない
日本は辛うじて銃刀法があるため、銃殺にはならないが
米国になれば話は違う

人脈か安全か
迷うところではある

「…いいでしょう。
報酬は母名義の口座に振り込んでおいて下さい」


ここで承諾するあたり
今世は随分お人好しになったものである







そして冒頭に至る

*2ー1→←the 唐突な作者部屋



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al8056(プロフ) - この世界ではの話でネグリジュじゃなくてネグリジェだも思います! (2020年6月3日 0時) (レス) id: bd89f0112b (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます!頑張って更新します!! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
ayu - 初コメント失礼します!この作品がすごく面白くて更新楽しみにしてます!応援してます! (2019年5月21日 8時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 白桜姫さん» ありがとうございます! (2019年5月21日 7時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - あなたが神か?最高! (2019年5月20日 0時) (レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年5月19日 20時

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