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まあ、何にせよ敵意がないならそれでいいか
と、どこか楽観的に捉えた
このまま考えていても仕方がないし、探ってみて関係を深めるかどうか決めればいい
利用できる価値があるなら万々歳だ
「ええ、もちろん」
前世の時から抜けない思考回路にうんざりしながら、笑顔で承諾した
それに諸伏は笑顔を返しながら、降谷は幾分か柔らかくなった仏頂面で返した
「遅れたけど念のためな!俺、諸伏景光。よろしく」
「降谷零だ」
「私は神誓A。よろしくね。
零くんに景光君」
私が自己紹介を返すと2人は大きく目を見開いて、恥ずかしそうに笑った
表情がコロコロ変わるのがおかしくてつい笑ってしまったのは別の話だ
気がつけばわたし達はいつも一緒にいるようになった
最初は仏頂面だった零もよく笑うと気づいたし
景光に至っては親しみやすい
そんな彼らとは学校生活だけでなく休日もどこに行くにもいつも一緒だった
前世の私からすれば、それほどまでに気を許すのは危険であったが
あのメンバーは前世を忘れられるくらい居心地が良かったのだ
そんなに一緒にいるものだから、いつしか彼らとの距離は一線を越していた
呼び方も下の名前呼びになり、私も私で零のことをゼロ、景光のことをヒロと呼んでいた
前世ではいなかった家族以外の友人という存在に戸惑いもしたが
早い段階で順応し家を行き来する仲にもなっていた
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al8056(プロフ) - この世界ではの話でネグリジュじゃなくてネグリジェだも思います! (2020年6月3日 0時) (レス) id: bd89f0112b (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます!頑張って更新します!! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
ayu - 初コメント失礼します!この作品がすごく面白くて更新楽しみにしてます!応援してます! (2019年5月21日 8時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 白桜姫さん» ありがとうございます! (2019年5月21日 7時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - あなたが神か?最高! (2019年5月20日 0時) (レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年5月19日 20時