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医務室から甲板に出れば、ざっと視線が集まる
ほぼ全員の視線を受けてちょっとビクついたが
中央に正座しているエースと目が合う
……叱られた子犬みたいな顔しとる
なんでこの世界にスマホがないのか。待ち受けに出来たのに…！
「えっと…とりあえず何もないよ？」
パッと両手をひらひらさせれば、周りがどっと息をついた
それから一気に騒がしくなる
マルコの方が早いはずなのになぜ言わなかったのか。謎だ
ていうか本人いないし
「あぁ〜びびったぁ！
ったくマルコのやつすぐ船長室行ったから出来ちまったのかと…」
サッチが私に駆け寄ってきて苦笑しながら言った
聞けば甲板をものものしい雰囲気を出しながら横切ったそうだ
そら誤解するわな
「エース、いつまで正座してんの？」
てってって、とエースの側にしゃがみ苦笑しながら言った
「さぁな、俺もそろそろ足が痺れてきてんだけどよ」
「にゃはは、残念だねぇ
どうせイゾウ兄でしょ」
「どうせってぇのはなんだい？お嬢」
ずしっと乗ったお馴染みの重さに苦笑いする
「いや〜？イゾウ兄くらいかなって思っただーけ」
「ったく、危機管理能力がねぇからエースに襲われんだぞ」
「返す言葉もないね。でも男の子だもん。
盛る時期ってあるでしょ？目の前に女がいたら襲っちゃうって
1回目は生暖かい目で許すよ」
「…もしかして、気づいてねぇのかい？」
「え、何が？」
あっけらかんと言えば、イゾウが若干可哀想なものを見る目でエースを見た
エースも固まってしまっている
それを聞いていた船員も同情するような目線を送っていた
「…聞くがお嬢
なんで、エースが襲ったか分かるか？」
「え、私が女だからでしょ？」
愕然とするみんなに戸惑う
しかしながら、鈍感系でない私は
今までの出来事を追っていくと答えは見えるものである
ていうか私的には折ってきたと思っていた恋愛フラグは折れてなかったみたいだ
「…あー、なるほど
そういうことか」
ガシガシと頭を掻き若干気まずそうなエースの正面に座る
目線を合わせて、にっこりと笑った
「まあ、察しはついたわけだけど
けじめがつかないのは頂けないと思わない？」
「…あぁ、そうだな」
意を決したような目で私を見返すエースにクスリと笑った
ちゃんと兄の目をしているのだ。彼は。
「俺は…ーーーーーーー
だから、その、付き合ってくれねぇか？」
若干照れていうエースに笑みを深くした
「ええ、是非」
カチリ、と
どこかの歯車が壊れた
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ぽむぽむぽあろ(プロフ) - ふへへへ…夢主ばり可愛いんやけどどうしてくれるん？電車で笑っとる不審者になるやん (2019年7月30日 12時) (
レス) id: b97deb3170 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - か、神様はここに居た………！この小説大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: a8a8fc489f (このIDを非表示/違反報告)
シャオシィンサイ - やばっ！！ちょっと見なくなったうちにめちゃ更新してるやないかい！！！←褒めてます)^o^( (2019年7月28日 18時) (レス) id: 5fe94f284c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 初めまして！！このシリーズを2日かけて一気読みしました！！とても面白いです！！ツイッターも勝手ながらフォローさせて頂きました！！ (2019年7月27日 7時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月22日 20時
