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「えっと…お邪魔します」
「家主不在だけどね」
ふざけて言えば「そうか」と笑い声が返ってきた
それに流し目を向けながら小さく笑い預かった書類に手をつける
ビスタは武器の整備をイゾウと共にやってくれている
さすが、字も綺麗だし明らかなミスも少ない
イゾウの書類と矛盾もないのでこれでいいだろう
最終的にはマルコが目を通すけどね
「なあ、いっつもそんな書類仕事してんのか？」
ベットに腰かけたエースが頬杖をつきながら聞いてきた
「いんや？今回はただの罰則
さっきビスタに行ったように前の戦闘で命令違反をしたからね」
「へぇ？どんなのだ？」
「それ聞く？まあ、いいけど
1人で軍艦に突っ込んだの。」
「え、それだけか？」
驚いたように言うエースに書類を纏めながら笑う
「そ、それだけ
でもね、うちって大所帯だからさ
皆の行動を把握しておかなきゃいけない。その役割を担っているのが隊長なの
考えても見て？1人だけ軍艦に取り残して離れたら可哀想でしょ？」
「確かに…でも、Aってどこの隊なんだ？」
その言葉に少し動きを止めた
が、すぐに作業を再開する
「…隊には所属してないの
勝手に私が前線に出てるだけ」
「……そうか
案外、複雑なんだな。この船も」
「人数が多いからねー
でも、皆いい兄だよ。こんな私でも優しくしてくれる」
自虐しながら乾いた笑いを漏らし、トンと書類を揃えた
「じゃあ、俺の隊に入れよ」
「はあ？」
唐突に、本当に唐突に前触れもなくエースが言い放った
素っ頓狂な声が出たのは仕方ないと思う
勢いよく振り返れば、屈託無く笑うエースが座っていた
「名案だろ？
俺は隊長になってオヤジに恩返ししたい
Aは隊に入れて気ままに戦闘できる
いいことしかねぇじゃねぇか」
子供が夢を語るような目で、エースは笑う
それは兄達が時々見せる目と一緒で
輝く少年が持っている希望に満ちた目で
…私が失ってしまった目だった
「…そうだね」
「おう！約束な」
「はいはい
でも、エース？隊長になりたいなら書類仕事できるようにならないとね」
「ゔ…それくらいできる！…と思う」
「素直でよろしい」
コロコロ変わる表情に大型犬を連想した
猫派ではあるが、犬も嫌いではないのだ
the オマケ
エース「そういや、メガネ似合ってるな」
A「ん、ほんと？
ありがと。マルコのだけど」
エース「やっぱメガネない方が綺麗だ」
A「おっと、上げて落とすね
心に傷ができそう」
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ぽむぽむぽあろ(プロフ) - ふへへへ…夢主ばり可愛いんやけどどうしてくれるん？電車で笑っとる不審者になるやん (2019年7月30日 12時) (
レス) id: b97deb3170 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - か、神様はここに居た………！この小説大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: a8a8fc489f (このIDを非表示/違反報告)
シャオシィンサイ - やばっ！！ちょっと見なくなったうちにめちゃ更新してるやないかい！！！←褒めてます)^o^( (2019年7月28日 18時) (レス) id: 5fe94f284c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 初めまして！！このシリーズを2日かけて一気読みしました！！とても面白いです！！ツイッターも勝手ながらフォローさせて頂きました！！ (2019年7月27日 7時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月22日 20時
