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1分ごとに新しい噂と言う名の情報が回ってくる
世界が目まぐるしく動いている証拠だ
『南の海でミホークっていう剣士がまた海賊を襲ったらしい』
『エニエスロビーでルッチっていう人間は俺たちに餌をくれる』
『あの神を気取ってる人間が同胞を撃ち殺した
もう数十匹を超えたぞ』
微笑ましいものから悍ましいものまで
同胞殺しについてはハラワタが煮えくりかえる
神を気取っているなら天竜人辺りだろう……滅べ
「おーいA？
大丈夫か？」
伏せた視界に現れたエースに驚いた
それも数十センチ飛び上がるくらいには
「…びっくりしたぁ」
「一応ずっと声はかけてたぞ…」
ドッドッドと早鐘を打つ心臓を抑えながら言えば
苦笑したエースが肩を竦めた
こう言う表情がお兄ちゃんだなぁって思う
「で、どうしたの？」
「っあー……さっきの島で…その…綺麗だったからよ
買ったんだ……やる」
ずいっと差し出された手のひら
その手には確かに綺麗な碧い石のついたネックレスが見えた
銀の細かいチェーンの先に綺麗にカットされた宝石
すごく細かくカットされてて、前の世界で特集してたカットに似ていた。
確か………桔梗？カット的な名前だった気がする
光の当たり具合で赤く見える……アレキサンドライトか
……僕の瞳……ダニー先生((
「え、あ、ありがとう？」
反射で受け取る私にエースが笑う
太陽みたいに満足げに笑うエースに少し驚いた
「おう！毎日つけろよ」
「え、なんで」
「んー…なんでも、だ」
ニヤリと綺麗な笑みを浮かべると、受け取ったばかりのネックレスをエースが取り上げ
私に覆いかぶさってくる。
瞬きをする頃には離れていて、微かに胸に重みを感じた
見れば二色に輝くネックレスが
「うん、やっぱ似合うな！」
ニシシと笑いながら言うエースに目を見開く
それから、可笑しくなってきて笑ってしまった
一瞬キョトンとしたエースだったが、すぐに私につられて笑い出す
スウっと穏やかな風が吹く
この時ばかりは、全てを忘れて笑った
天竜人への怒りも原作に近づく焦燥も
全部全部
でも、私はこれが続かないことを知っている
それでも
続けばいいのに、と願う
これほど滑稽なものはないのだろう
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ぽむぽむぽあろ(プロフ) - ふへへへ…夢主ばり可愛いんやけどどうしてくれるん？電車で笑っとる不審者になるやん (2019年7月30日 12時) (
レス) id: b97deb3170 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - か、神様はここに居た………！この小説大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: a8a8fc489f (このIDを非表示/違反報告)
シャオシィンサイ - やばっ！！ちょっと見なくなったうちにめちゃ更新してるやないかい！！！←褒めてます)^o^( (2019年7月28日 18時) (レス) id: 5fe94f284c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 初めまして！！このシリーズを2日かけて一気読みしました！！とても面白いです！！ツイッターも勝手ながらフォローさせて頂きました！！ (2019年7月27日 7時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月22日 20時
