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ガラーン、ガラーン、という大きな鐘の音がした
意識を無理やり起こして瞼を持ち上げると、自分の部屋が見えた
そうか、昨日戻って来ていたんだっけ
伸びをして起き上がると、ベットの下に金髪が見えた
サボである
結局あの後、部屋に連れ込んで寝かせたのだ
サボは顔が割れている以上、あのまま宿に戻ったら急襲されてもおかしくない
本人は野宿すると言っていたけど、ほぼ熱帯林のところで野宿させるには危険すぎた
ほぼ力技で連れ込んだのだ
それに確認してみれば、やっぱりエース達のことは忘れていた
エースがまだ街にいて心底よかったと思う
未だに寝ているサボにクスリと笑う
あの鐘の音でも起きないなんて、うちの部屋の床は大層寝心地がいいらしい
ベットから降りて、いつもの白いタイトワンピースを着る
櫛で髪を梳かしていると、モゾリと動く気配がした
やはり熟睡していても気配には反応するみたいだ
暫く様子見していると眠気眼のサボとパチリと目があった
「おはよ、よく眠れた？」
「…っ！今！何時だ！？」
「しぃ、まだ4時だよ」
「っわりぃ」
大声を出したサボを咎めるように言えば、若干申し訳なさそうに謝って来た
サボは素直でいい
サボは音を立てないで立ち上がり、伸びをした
パキパキという音に眉を顰めたが不調なところはないらしい
「その様子だと今日に決行する作戦でもあった？」
「あぁ、今から行けばまだ間に合うと思う」
サボがシルクハットを被り直して言った言葉に、相槌を打った
この様子だと戻り方は把握したのだろう
昨日の夜に地図を見せておいてよかった
「そ。じゃあ、お別れだね
出よっか」
「わりぃな。一晩泊めてもらってお礼もしてないのに」
「いいよ、こっちが連れ込んだんだし
ほら、早く行かないと日の出の時間になるよ」
ガチャリと窓を開ける
涼しい風が部屋に入り込んだ
下を確認すれば、まだ満潮じゃないので砂浜が広がっている
「ん、足場はあるね
はいこれ、クッキー。腹が減ったときに食べてね」
「…ありがとう」
半ば押し付けるようにクッキーを渡し、窓辺まで引っ張っていく
ギリギリ出れそうだ
「じゃ！達者でね」
「ああ、また会えるといいな」
「その時はトラブルに巻き込まれてないといいけど」
「全くだ」
2人でクスリと笑い合った
それから、サボは窓枠を蹴って下に降りた
ボフンと着地して凄い勢いで走っていった
あんまり怪我しないといいけど
そんな考えを振り払ってベットに倒れこんだ
二度寝しよ
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ぽむぽむぽあろ(プロフ) - ふへへへ…夢主ばり可愛いんやけどどうしてくれるん？電車で笑っとる不審者になるやん (2019年7月30日 12時) (
レス) id: b97deb3170 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - か、神様はここに居た………！この小説大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: a8a8fc489f (このIDを非表示/違反報告)
シャオシィンサイ - やばっ！！ちょっと見なくなったうちにめちゃ更新してるやないかい！！！←褒めてます)^o^( (2019年7月28日 18時) (レス) id: 5fe94f284c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 初めまして！！このシリーズを2日かけて一気読みしました！！とても面白いです！！ツイッターも勝手ながらフォローさせて頂きました！！ (2019年7月27日 7時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月22日 20時
