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感心するような驚くようなサボの声に、苦笑する
「まあね
これ知ったの今日だけど」
「…すげぇな」
「どーも」
パンパンと埃を払って立ち上がると猫がわらわらと集まってきた
腰を折って一匹ずつ頭を撫でると礼をされた
「お帰りでございますか？」
「ええ、ここにいると特定された時に貴方達が困るでしょう」
「お心遣い恐縮でございます」
パタリと尻尾を下げる白猫を見て
一回くらいは猫になるか、と体を変化させる
フッとそう思ったのだから、本能的に義務づけられていたのかもしれない
体が縮み全身が真っ黒な毛に覆われる
周りの猫達が感嘆の声を上げ、尻尾でパタパタと床を叩いた
少し下ではあるがだいぶ同じ目線になった白猫に微笑む
「お世話になりました
貴方の名前は？」
「…名前はございません」
「なら…リンリーでいいかな？
ここの統治を任せました。それから、あそこにいる金髪の人間
あれが死にそうになった時手助けをしてほしい。この島にとっての大きな出来事が起こる」
「分かりました
このリンリー。頂いた名に恥じぬ行いを致します」
その言葉を聞いてゆっくりと微笑み、人間に戻った
耳は猫化したままだ
「じゃあ、達者でね」
ヒラリと手を振れば、方々から返事が聞こえた
サボの腕を掴み玄関に向かう
家を出ると目に古傷を負った三毛猫が待っていた
「王、こちらへ」
「…わかった」
白猫よりも俊敏な身のこなしに、ここら辺で一番強いことが伺える
三毛を追いながらサボの腕を離した
「…ごめんね、勝手に出てきちゃって」
「いや、いいよ
あそこは猫達の場所なんだろ？」
「うん。…猫達に貴方が死にそうになった時助けるように言った
猫は大事にしてね」
「はは、肝に命じておくよ」
小走りで屋根の上を移動しながら、サボと話した
夢物語のような話だけど、目の当たりにしてしまえば信じるしかないらしい
しばらくすると私の
こんな抜け道があったのか
トン、と降りた
「ありがとう、ミケくん
達者でね」
「は、お体にお気をつけください我が君」
一度礼をして気配もなく立ち去る三毛猫に感心する
さすが猫。足音が全くしなかった
満足して戻ろうとするとパシリと腕を掴まれた
忘れていたがサボがいたんだった
「…どうやって戻るんだ？」
「……。
とりあえずうちに泊まる？」
残念ながら土地勘があるのは地元猫だけである
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ぽむぽむぽあろ(プロフ) - ふへへへ…夢主ばり可愛いんやけどどうしてくれるん？電車で笑っとる不審者になるやん (2019年7月30日 12時) (
レス) id: b97deb3170 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - か、神様はここに居た………！この小説大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: a8a8fc489f (このIDを非表示/違反報告)
シャオシィンサイ - やばっ！！ちょっと見なくなったうちにめちゃ更新してるやないかい！！！←褒めてます)^o^( (2019年7月28日 18時) (レス) id: 5fe94f284c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 初めまして！！このシリーズを2日かけて一気読みしました！！とても面白いです！！ツイッターも勝手ながらフォローさせて頂きました！！ (2019年7月27日 7時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月22日 20時
