親父ぃ！空から女の子が！3【ワンピース】

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「居たぞ！あの女だ！」

その声にため息を吐く
灰色の景色
だらしない顔をした男達に
毒蛾のような綺麗な女達
それらが混じってごった返ししている道を馳ける

よりによって金を巻き上げようと考えているチンピラに絡まれるとは…
しかも、多勢に無勢
2人ならまだしも30人は骨が折れる
マルコとかエースなら範囲攻撃とかでいけるかもしれないが
生憎私の能力は広範囲向けではないのだ
戰斧を使う手もあるが逆に広範囲すぎて一般人を巻き込み兼ねない
それだけはダメだ

そんなわけで、私は逃げている
ちょこちょこ遠距離で数を減らしているが、なんせクラス一個分の人数
弓をおいてきてしまったので、羽を代用するしかない
武装色、万歳

後ろを振り向き羽を撃つ
残り20人になったところで
流石に疲れたのか足がもつれて正面に出てきた人にぶつかった

「っごめん」

ツウっと冷や汗が伝った
この島では金欠の男が多い
ぶつかっただけでもいちゃもんをつけられ、最悪宿に連れ込まれる
此奴も気絶させるか？

半分ヤケクソになってフード越しに睨む
が、聞こえてきた声に硬直した

「ああ、ごめん
俺も不注意だった」

このトリプルベビーフェイスの声は…！
クッソ忘れてた！ここには革命軍がいるんだった…

慌てて顔を確認すると
金髪に黒のシルクハット
右目の部分に大きな火傷痕があった

間違いない、サボだ

「？俺になにか「やっと、おいついたぜぇ？くそあまぁ」っ」

驚いて硬直していると、後ろから気持ち悪い声がした
さっきの男達だ
なんか気配が数十くらい増えてる
振り返れば気持ち悪いくらいに頰を上気させた男達が何人もいた
え、きもちわる

「きっちり、金は受け取るぜぇ？
逃げた罪と俺らの縄張りを荒らした罪だぁ
しめて6000万ベリー！払えねぇなら…この人数の相手、してもらうぜぇ？」

ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべる男達に、吐き気を催しつつ一歩下がった
いや、もう、言いようがないくらい気持ち悪い
もう殺していいかな？此奴ら

「…女に大人数だなんて、男のすることかよ」

肩を軽く抱かれて引き寄せられる
反射で腹パン決めそうになったのをグッとこらえた
砂と甘い花の匂いがした

「あぁ？なんだぁてめぇ」
「ただの通りすがりの奴だよ」

ふぁっw通りすがりの奴w
確かにそうだねwそうだけどさw

「はっその女に肩入れすると後悔すんぜぇ？
なんせ俺ら、グリードに目ぇつけられたんだからなぁ！」


……フラグゥゥゥゥウウウウ！！！

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