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翼を出して船首に飛び乗った
エースは炎になって飛び乗った
ゴトゴトと酒瓶を置いて一番アルコールが低い酒瓶を開ける
「…狐面のってお前だったのかよ」
ぼそりと呟くようにエースが言うのに、微笑みを返した
酒瓶からトクトクと酒を注ぎエースに手渡す
「かんぱーい」
「…かんぱい」
チン、とグラスがなる
風が吹いて波が少し高くなる
星が宝石のように綺麗で月がニンマリと笑ったように細い
からりと乾いた風が鼻を掠めた
「…」
「…」
話すことがないのかずっと沈黙が降りている
いや、気まずい
どうしよう、今までの兄達はコミュ力の塊だったから会話が続いてたのに…！
…兄さんめ！許すまじ！
「…アンタいくつなんだ？」
おずおずとエースが聞いてきた
よりによって年齢かよ、女に
まあいいけどさ
「確か…18？かな
まだこの船に乗って3年しか経ってないや」
「へぇ、俺より一つ下か…」
「じゃあ、君は19なんだぁ
見えない」
「ガキっていいてぇのか？」
「なきにしもあらず」
「どっちだよw」
クスクスと2人で笑い合う
よかった、エースはコミュ障の人じゃない
「…そういや、Aであってっか？」
「そうだよ
望月A」
「…本気で戦姫だったんだな」
「やめてよ、厨二くさい。あんまり好きじゃないの」
「そうなのか？合ってると思うけどな
綺麗だし」
「…それは良かった」
ポンと出てきた言葉に一瞬固まった
だが、様子を見るに冗談の域かお世辞程度だろう
当たり障りのない答えを言って酒を仰いだ
…顔が熱い
「…なあ、A」
「なに？」
「俺「お嬢！どこだ！？」…。」
エースが何かいいかけた時、イゾウが私を探す声が聞こえた
「ここ、いるよ」
船首の部分から顔を出せばイゾウが登ってきた
手に冷酒とつまみを持っている
「なんだ、末っ子と飲んでたか」
「いんや？私の方が年下だから私が末っ子」
「へえ？でも入った順じゃあ下から結構上になってんだろ？」
「年齢は一番下ですぅ」
イゾウの持っていたつまみを齧りながら勝手に冷酒を飲む
うまうま
「ったく、テメェは目離した隙に手ェ出そうとしやがって」
「な！？んなことしてねぇよ！」
「ムキになるところが怪しいなぁ、おい」
久しぶりに楽しそうなイゾウを見れて何よりである
なお、恋愛フラグは立てたくないので内容は見ぬふりだ
「…イゾウ兄、そろそろ寝るよ」
「ん？おお、おやすみ
お嬢」
「うん、君もね」
「あ、おう」
酔いが回って眠くなった眼をこすりながら部屋に戻った
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アイリス(プロフ) - コリーさん» こんにちは！そうでしたね！ご指摘ありがとうございます！ (2019年9月23日 21時) (
レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
コリー - くるクラさん» 初めまして！！コリーです！！ちなみにモモンガの一人称は私です！１ (2019年8月17日 19時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります (2019年7月18日 22時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 最っ高ー！もう最高としか言いようがない！面白い！続きすごく楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2019年7月18日 21時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。そう言っていただいてもう歓喜です！！小躍りしそうなくらいには嬉しいです！今後もどうかご贔屓に！ (2019年7月16日 21時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月16日 7時
