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白いワンピースの裾が流れ尻尾がパタパタと振られた
半袖から黒い文様と白ひげ船のタトゥーが覗く
「あら、A体調は…大丈夫そうね」
「ヘレン!久しぶり」
「そうね、いっつも前線の方に行っちゃうから会えないんだもん」
拗ねるように言うヘレンに苦笑して謝る
するとヘレンは悪戯っぽく笑って言った
「ふふ、冗談よ
それより腕のやつかっこいいわね」
「ん?あーこれ?
お父さんの旗以外はなんか出てくるんだよなぁ」
これも好きなんだけどね
そう言って笑えばヘレンもクスリと笑った
「そう
あ、やば!もう行かなきゃ
じゃあね!今後とも守ってよ!」
パタパタと走っていくヘレンを見届けて
フッと笑った
家族を守れて何よりである
トトト、と甲板に行くと懐かしい匂いが鼻を掠めた
海と独特な煙の匂いだ
甲板に数人の隊長が出ているから敵ではないんだろうけど、なまじっか人数が多い
翼を広げて上から見れば中央に白ひげとジンベエが話しているのが見えた
話が丁度終わったらしい
白ひげの呼びかけで宴会が始まった
ジンベエと白ひげが酒を交えたところでトン、と近くに降り立つ
もちろんさっきまで飲んでいた酒を持って
「お父さん、おはよ
ジンベエさんも久しぶり」
「ああ、体調大丈夫なのか?」
「まあね」
「?お前さんとはどこかであったかの?」
ジンベエに言われ軽くショックを受けるも
最近顔にまで文様が浮かんでいる事と翼を出していることを思い出し慌てて納めた
ジンベエの目が丸くなる
「まさか…Aか」
「そのまさか
悪魔の実を食べたんだ」
悪戯に成功したような嬉しさが湧き上がる
クスリと笑えば、ジンベエはゆるりと笑う
「別嬪なったのぉ!
わからなんだか」
「口が上手いね、親分」
「お前さんの翼は手配書で見たがの
強くなっていて何よりじゃあ」
「は?手配書?」
ジンベエの声に首をかしげると、彼は目を丸くした
「なんじゃ、言っておらんかったのか
オヤジさんも人が悪いのお」
「いや、こいつは最近まで体調を崩してたからなァ
要らん事を言う必要もないだろう」
酒を飲みながら言う白ひげにえー、と不服を漏らす
「因みに幾らだった?」
「これじゃよ」
ピラリと見せられた手配書に思わず吹いた
それを見て家族がみんなして笑う
手配書には戦場で戦う私の写真が載っていた
現物より美人である
あ、この写真家腕いいわ(確信)
dead or alive
双翼の戦姫 望月A
1億5000万ベリー
いや、賞金高すぎるやろ
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アイリス(プロフ) - コリーさん» こんにちは!そうでしたね!ご指摘ありがとうございます! (2019年9月23日 21時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
コリー - くるクラさん» 初めまして!!コリーです!!ちなみにモモンガの一人称は私です!1 (2019年8月17日 19時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!頑張ります (2019年7月18日 22時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 最っ高ー!もう最高としか言いようがない!面白い!続きすごく楽しみです!更新頑張って下さい!! (2019年7月18日 21時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。そう言っていただいてもう歓喜です!!小躍りしそうなくらいには嬉しいです!今後もどうかご贔屓に! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年7月16日 7時