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翼を広げて軍艦のすぐ上の空に降り立つ
中にいる海兵たちは初めて見る能力者に鉢の巣を突いたような騒ぎになっていた
彼らに心底軽蔑した目を向け、船首に降り立つ
ジャキリ、といくつかの銃が引き金を引き音がした
シン、と静寂が軍艦を包み直す
他の船では戦闘音が響く
「貴様！何者だ！？」
1人の海兵が大声を上げた
それについ可笑しくなってクスクスと笑う
「はははっ！あーおかしい
お父さんの船から出てきて武装している
それだけで答えはでいると思わない？」
戰斧をダン、と船首に叩きつけた
「警告してあげる
死にたくなければ武器を下ろしなさい！
3つ数えた後に武装解除していなければ敵とみなし
……排除する」
そう言い放ち、スッと目を細める
ぞわぞわ両手足を猫化させていく
肌を黒い痣のような文字が包んで行く
「3」
「っ撃て！」
誰かの声に銃弾が放たれた
それらは私に届く前に翼に防がれた
「2」
銃弾の雨の中、カウントダウンを続ける
その最中で甲板の降り立った
「1」
「う、うぁああああああ！！」
斬りかかってきた男の刀を翼の風圧で押し飛ばす
ドスン、という音と共に甲板に再び静寂に包まれる
「0
……さて、心の準備はいいかな？敵対者諸君」
ニンマリと笑って戰斧を構えた
さっと相手の顔が青くなったのが分かった
向かってきた兵を切り捨てる
甲板は血の海というのに相応しい惨状だった
自分がやったということが信じられないくらいには匂いが酷い
中央には死体が積み上がっていった
ポタリ、と刃から血が滴る
未だに武器を取る兵にため息をつく
「まだやるの？」
向かってきた海兵を避けつつ、首をかしげる
すると彼は悔しそうに歯を食いしばった
「仲間を傷つけられて黙っていられるかよ」
武器である十手を握り直した
ああ、この人どこかで見たと思ったらスモーカーか
こいつは殺せないな
「…そ、いい仲間を持ったんだね
この人達」
まだ辛うじて生きている海兵たちと動かなくなった海兵を見回しながら言った
警戒を濃くする彼にフッと微笑んで武器を下ろす
「気が変わった
家族を狙われたことには変わりはないけどいいや」
「な…ふざけているのか！？」
「いや？真面目だよ
ただ殺すのが惜しいと思っただけ」
指笛を吹いてキーランを呼んだ
鋭くなっている聴覚がキーランの返事を捉える
「私の名前はA
次会う事を楽しみにしてるよ。スモーカー君」
「！なんで名前を！？」
驚愕する彼に意味深な笑みを残し本船に戻った
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アイリス(プロフ) - コリーさん» こんにちは！そうでしたね！ご指摘ありがとうございます！ (2019年9月23日 21時) (
レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
コリー - くるクラさん» 初めまして！！コリーです！！ちなみにモモンガの一人称は私です！１ (2019年8月17日 19時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります (2019年7月18日 22時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 最っ高ー！もう最高としか言いようがない！面白い！続きすごく楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2019年7月18日 21時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。そう言っていただいてもう歓喜です！！小躍りしそうなくらいには嬉しいです！今後もどうかご贔屓に！ (2019年7月16日 21時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月16日 7時
