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パチリ、と目を開けた
いつもより重く感じる毛布に首を傾げつつ、トンとベットから飛び降りた
そう、飛び降りたのである
つまり、どう言うことか
ベットがでかくなっているのである
いや、この場合は逆だ
私が小さくなっていたのだ
「…何だこりゃー！！？」
早朝の船に少女の悲鳴が響いた
「…お嬢、中々愛らしくなってるじゃねぇか」
「笑ってなかったら多分すごく喜べたと思う」
フォッサの膝の上で尻尾をパタパタさせながらむくれる
ちなみに本人は刀の整備をしている
それを見てイゾウが感心したように言った
「何だ話せんのか」
「普通の動物系でも話せるでしょ」
「いや、何つーかほかの動物系の奴らってちゃんと人間を残してるじゃねぇか
お嬢のはまんま黒猫だから驚いちまって」
「ケットシーは元々喋る猫、だからね
まあ、今は羽が生えたりツノが生えたりするけど」
トン、とフォッサの膝から降りて伸びをする
「もう行くのか？」
「うん、イゾウ兄が来たから」
「そうか」
刀の手入れに戻ったフォッサに礼をいってトコトコと歩く
途中でイゾウの方を見れば、意味を汲み取ってくれたらしくついてきてくれた
階段を降りて甲板の中央へと足を運ぶ
「で？お嬢は何をやって欲しいんだ？」
「…ケットシーっていうのは銃弾に当たっても生きているらしいんだよね」
「は？」
歌うように言えばイゾウは眉をひそめた
振り向いてニヤリと笑う
きっとチェシャ猫のような顔をしているのだろう
「つまりは模擬戦ってことでいいか？」
「それでもいいよ
と言ってもまだまだ力の使い方がわかってないけど」
そう言いながらトン、と後ろに下がる
それから、後ろ足で立ちナイフを構えた
「…まじか」
笑いをこらえるイゾウにムッとする
「ケットシーだからこれくらいしかできないんですぅ！」
「怒るなって。尻尾がすごいことになってんぞ？」
「…ばーかばーか！」
大声でいいながら斬りかかる
それを笑いながら避けるイゾウにカッチーンときた
と、途中で銃口を向けられた
咄嗟に空中を蹴って回避する
くるりと一回転して
それを見たイゾウが感心したように口笛を吹いた
「やるじゃねぇか」
「…猫ってすごい」
「いや、猫じゃできねぇよ？」
ケットシーってすごいなぁ
と思いながらナイフを投げた
イゾウはナイフの柄を銃弾で弾き、軌道を変えた
イゾウがナイフに気をとられている隙に体当たりを仕掛ける
猫の目によって強化された視力がイゾウのニヤリとした笑みを捉えた
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アイリス(プロフ) - コリーさん» こんにちは！そうでしたね！ご指摘ありがとうございます！ (2019年9月23日 21時) (
レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
コリー - くるクラさん» 初めまして！！コリーです！！ちなみにモモンガの一人称は私です！１ (2019年8月17日 19時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！頑張ります (2019年7月18日 22時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 最っ高ー！もう最高としか言いようがない！面白い！続きすごく楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2019年7月18日 21時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。そう言っていただいてもう歓喜です！！小躍りしそうなくらいには嬉しいです！今後もどうかご贔屓に！ (2019年7月16日 21時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年7月16日 7時
