【ヒロアカ】愛されることを知らない少女の物語．弐【轟焦凍・緑谷出久】 (ページ12)

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第60話ページ12

言われた通りの部屋に来たのはいい。

だが、

『なんでベッドがひとつしかない。』

焦凍「不手際か？」

『知らない。

さっきのフロントの様子を見ると、他に部屋は空いてなさそうだな。』

ベッドはひとつしかないが、二人で十分に寝れるほど大きい。

『焦凍がベッドで寝なよ。私はソファーで寝る。』

焦凍「Aがベッド寝ろ。」

『焦凍の方が疲れてるだろ。ベッドの方が疲労取れるから焦凍はベットで寝な。』

焦凍「俺は大丈夫だ。Aの方が疲れてるだろ。」

『私は寝れば疲労は取れる。焦凍は電車で寝るほど疲れていただろ。』

焦凍「電車で寝て、ある程度の疲労は取れた。Aがベッドで寝ろ。」

『なら、床でねる。』

焦凍「解決策になってない。床もソファーも同じだ。」

『床寝。』

焦凍「ダメだ。Aはベッド。俺はソファーで寝る。」

『だから、私がソファーか床で寝る！』

ベッドの譲り合いをしているが、どちらも譲らないまま、10分ぐらいたった。

焦凍「なら、背中合わせで寝ればいい。」

『は？』

焦凍「どっちも譲らないなら、どっちもベットで寝ればいいんだろ。幸い、ベットは大きい。」

『それでもな.....』

焦凍「別にいいだろ。恋人なんだから。」

『焦凍がいいなら..』

ベットの譲り合い合戦？は、どっちもベットで寝るってことで落ち着いた。

各々がやることをやって互いに背中合わせなるようにベットの中に入る。

焦凍「A。」

『なんだ。』

焦凍「こっち向いてくれないか。」

『なんで...』

焦凍「だめか？」

『分かった。』

私は焦凍の方に顔を向けた。

『で、何？』

ギュッ

焦凍が抱きついてきた。

『しょ....と？』

さすがの私でも、顔を真っ赤にする。

焦凍「やっぱり落ち着く。」

『はぁ、抱きつきたかったなら正直に言えばいいだろ。』

焦凍「素直に言えば振り向いたか？」

『気分次第。』

わしゃっ

焦凍「なんで、俺の頭を撫でる。」

『撫でれば疲労取れるかなと、』

焦凍「この前、疲労が取れるいい方法を聞いた」

『へぇ、それはなn＿＿んっ。』

突然、焦凍がキスしてきた。

焦凍「なあ、A。口開けてくれないか？」

『何考えてんだ。ばk＿＿＿ん.......』

焦凍が再びキスして、私の口の中に焦凍の舌が入ってくる。

『ん...ぐっ.....』

さっきより長く、酸欠になりそうになり、焦凍の胸を叩く。

焦凍「疲れが取れた。」

『この方法、誰から聞いた。』

焦凍「上鳴と峰田」

あいつらか。