1話 ページ2
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私は、誰かを信じることが出来ない。
ヒーローも
家族も嫌い。
私には双子の兄がいる。
私の個性が発現するのが周りと遅かっただけ、双子の兄が周りと同じ時期に個性を発現しただけ、それだけなのに…私は無個性だと思われた。
個性が発現した時、真っ先に親に報告しようとした。
そうすれば、訓練と言われて殴られて、いつも傷だらけの双子の兄を救えると思った。
でも、誰も個性を発現したことを信じてくれなかった。
私の個性が発現するのが遅かったから。
父も母も兄も姉も誰も私のことを見てくれなかった。
父は失敗作がうつるから、焦凍と話すなと言わた。
母は、焦凍と付きっきりで、私には構ってくれなかった。
兄姉は父に言われたかどうかは知らないけど、全然関わらなかった。
家族とは思えない。
同居人と思って生活していた。
そんなんでいつの間にか中学３年になっていた。
「進路希望のプリントを配布するから、来週の月曜日までに親御さんと話し合って決めたのをだしてくれ。」
配られた進路希望のプリントを見ながら、ため息をつく。
あいつのことやき、勝手にしろ。やけんど、焦凍には迷惑をかけるなって言われるろうなぁと思いながら、プリントをカバンの中に入れる。
カバンを背負おうとすると、「轟さん」と、声をかけられた。
『うちに何か用かな？』
声をかけたクラスメイトの方を見ると、何かモジモジとしていた。
「これ、焦凍さんに渡しておいてくれる？」
手渡されたのは、手紙。
焦凍は、所謂イケメンという分類に属するみたいで、よくこうやって焦凍に手渡しして欲しいと、ラブレターを貰うんだけど、焦凍とは一切話したことがない。
『ごめんね。うちと焦凍は仲良うないき私から渡しても受け取らんぜよ。やき、自分で渡した方がええぜよ。』
「そっか。」
『力になれいでごめんね。』
「うんうん。気にしないで。」
カバンを背負って、教室を出ようとすると後ろから声が聞こえる。
「本当に兄妹？」 「轟さんって、なんであんなに訛ってるの。」 「本当に一匹狼みたいだね。」
…もう、慣れたけど。
あの日以来友達を作りたくなくなった。
友達を作れば、あの日みたいになるから。
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澪 - むっちゃ面白いです(*´･ω･｀)更新頑張ってください👍️ (2022年12月30日 18時) (
レス) id: 95f36b5815 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぷぷれす - 土佐弁めっちゃかぁいいです！今度話してみようかな、、、。応援しています！ (2021年7月2日 12時) (レス) id: 65d75c56ec (このIDを非表示/違反報告)
花 - とても面白かったです！応援しています！ (2021年4月23日 21時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
レー - これからどうなるのですか？ (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 土佐弁って初めて文面で見たけど、可愛いっ！不意に坂本龍馬を思い出してしまったけれど笑笑まだまだ序章でこれから楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年2月21日 23時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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