Six Blood ページ7
私は必死に走った。
体力はある方だったからまだ走れる。
爆豪「おい待て、クソ女。」
緑谷「朧月ちゃん、待ってよ。」
目の前には緑谷さんと爆豪さんがいた。
おかしい。
なんで、
ここの屋敷を完全理解したわけではないけど、階段はここの近くにない。
でも、上鳴さんや切島さん、爆豪さんや緑谷さんは何も無いところから現れている。
『どうして....』
こんな世界嫌い、神なんかいない。
ましてや、魔法なんてものもない。
だから、魔法とか神とかが書いてあるファンタジー系とライトノベル小説は嫌いだ。
でも、今私の目の前で起きているのはその嫌いな部類のこと。
今すぐにでも背けたいこの現実から。
でも、ここで立ち止まればとてつもないことが起きる気がする。
私は爆豪さんに蹴りを入れたが、爆豪さんはそれを受け止めた。
爆豪「蹴りかかるなんていい度胸してんな。」
流石だと思う。
もう、どうでもいい。
緑谷「朧月ちゃん、凄い身体能力だね。」
『そりゃどうも。』
この2人、いや、この館にいる人達は人間じゃない。
なんなんだ。
ほんと。
どんどん緑谷さんと爆豪さんが近づいてくる。
ふと、視線が柵の方に行く。
この柵を乗り越えばこの下は１階。
さっき、上鳴さんがいたところとは違うところ。
私はパルクールで足腰を鍛えているので、2階から1階に降りても支障はない。
緑谷「朧月ちゃん、余所見している暇あるのかな？」
緑谷さんが不意打ちしてきた。
私は後ろに飛び下がって、間一髪避けることが出来た。
私は柵から飛び降りて、1階に降りた。
緑谷「凄いな。朧月ちゃん。あんな身体能力、血がとても美味しそうだな。」
緑谷さんのその言葉を不気味に思いながら、私はその場を後に走っていった。
『はぁはぁ、疲れた。』
私は壁に手をつきながら、歩く。
『なんなんだよ。この館。』
体力がそこそこあるけど流石に疲れた。
約1時間走るのは久しぶりすぎる。
夢だろ。夢なら覚めて早く！
もう、どうにでもなれと思い始めた自分がいる。
少しだけ開いた扉を見つけた。
普通、罠だと思うが、疲れきった私にはそんな考えがない。
なにかに導かれるようにその部屋に入った。
『疲れた。』
もうどうでもいい。
なんかのマンガで見たことがある。
夢の中の自分を殺せば現実世界に戻る。
丁度、入った部屋の机の上にナイフが置いてあった。
そうか、自分を殺せば現実世界に戻るのかな。
私はそのナイフを取った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Y - 続きが．．．ほしいいいいいい！下さい！！お願いします！ (2022年7月29日 9時) (
レス) @page29 id: 25717a6dd7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - とても面白いです。早く続きをみたいです。頑張って下さい。 (2021年6月26日 16時) (レス) id: 9c10c18c2c (このIDを非表示/違反報告)
勝天Runa - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！勝己サイコーー！！ (2021年4月13日 13時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜胆 | 作成日時：2019年11月17日 1時
