One Blood ページ2
6月13日
今日はお母さんの命日で、丁度休みだったのでお母さんのお墓があるお寺に来ている。
『お母さん。私、高校生になったよ。』
いつものようにお墓の前で近況報告をする。
だからと言って、お母さんが話しかけてくる訳では無い。
お母さんは私が6歳の時にガンで亡くなった。
お母さんが亡くなるまではとても仲の良い家族だったが、お母さんが亡くなった後、お父さんは酒を飲み、イライラすることがあれば私を殴る。いわゆる、虐待をするようになった。
私は学校でも虐められている。
理由は分からない。
毎回昼休みや放課後、校舎裏や屋上に呼び出され、見えないお腹などを殴ってくる。
私は昔、空手をやっていて、黒帯を持っているが、お母さんの
「あなたの空手は誰かを守るために使いなさい。私情で使ってはいけません」
って、言う言葉があるから1回も使ったことがない。
でも、虐待やイジメを受けていて、「死にたい」って何回も思ったけど、1回しか無い命だから生きてやろうって思っている。
『お母さん、また来るね。』
私はお母さんのお墓を後にした。
イヤホンを付けて、音楽を聴き、周りの騒音を消しながら歩く。
帰りたくも無い家に帰る前に、本屋に寄り、好きな作家の新作を買った。
家への道を通っていると、ある匂いがするのに気がつく。
クラっ
目眩がした。
気のせいだと思って歩き始める
クラっ
匂いが強くなった。
今の私は壁に手をついて、立てるのがやっとの状態だ。
匂いの元を探していると、1輪だけ咲いている竜胆を見つけた。
その竜胆を見た瞬間に私は意識を失った。
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Y - 続きが．．．ほしいいいいいい！下さい！！お願いします！ (2022年7月29日 9時) (
レス) @page29 id: 25717a6dd7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - とても面白いです。早く続きをみたいです。頑張って下さい。 (2021年6月26日 16時) (レス) id: 9c10c18c2c (このIDを非表示/違反報告)
勝天Runa - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！勝己サイコーー！！ (2021年4月13日 13時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2019年11月17日 1時
