第38話 ページ41
焦凍side
．
あいつが憎い。
俺の妹を笑顔で殺したあいつが……
親父より憎い。
ドン
憎いことばかり考えていたからか、何かにぶつかった。
「おやおや、ちゃんと前を見ないといけないぞ。」
目の前を見ると、青い服を着た男性がいた。
三日月「俺は三日月宗近。ちょっと、じじぃの長話に付き合ってくれ。」
焦凍「あっ、おい！」
三日月に部屋に連れてかれた。
三日月「そこに座ってくれ、飲み物は茶でいいか。」
言われた通りに座布団に座り、三日月がお茶を俺の前に置いてくれた。
三日月「そう言えば、名前聞いてなかったな。」
焦凍「轟焦凍。もういいか？俺は＿」
三日月「主のところに行きたい。だろ。
じじいの話を聞いてくれ。
主はな、人としての感情が欠落している。
それに主は生きている実感も生の苦しみも知らない。
まぁ、それは全て主が元いた家庭環境のせいなのかもな。」
感情が欠落している……
あんな笑顔で人を殺していたら、感情が無くなるに決まってる……
いや、Aもそうだ。
Aの泣き顔なんて、あの時初めて見た。
お母さんに煮え湯を浴びた時でさえ、Aは笑顔だった…
焦凍「似てる。」
三日月「誰にだ。」
焦凍「俺の妹…Aに。」
三日月「そうか。」
三日月は立ち上がって、何かの資料の束を持ってきた。
三日月「轟焦凍。気になるだろ。今回の件。これを読むといい。」
三日月から資料の束を受け取り、読み出した。
そこには、鏡さんについて書かれていた。
焦凍「なんだ…これ。」
鏡さんが“神の泥人形”で、俺の妹を作り、俺たちを惑わせて敵側に引き入れようという考えがあるかもしれないと、書かれていた。
三日月「まぁ、主は言葉足らずな所があるからな。それに自己犠牲を喜んでするやつだ。」
泥人形だったから、あの時刺されただけで塵になったんだ。
あの妹に似た泥人形には、首に火傷がなかった。
気がついていれば、あの時発狂せずにすんだ。
焦凍「なぁ、三日月。」
三日月「なんだ。」
焦凍「霧氷はどんなやつだ。」
三日月「主がどんなやつか…そうだな。それは、轟焦凍。お前自身が見て考えるといい。」
俺自身でって…
三日月「轟焦凍。どこかで見たことがあるって思ったら、主から貰った写真に写ってたな。」
は？
俺が霧氷の持っていた写真に写ってた？
焦凍「なぁ、その写真見せて貰えないか。」
三日月「いいぞ。」
三日月が引き出しから写真を取り出し、俺に見せてくれた。
．
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ゆぎ(プロフ) - 成程。格好良いですもんねー (2020年3月5日 10時) (
レス) id: e1459da1b7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - ゆぎさん» セリフが好きなので… (2020年3月5日 6時) (レス) id: 77e3841a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆぎ(プロフ) - FGO? (2020年3月5日 0時) (レス) id: e1459da1b7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - すずさん» 了解です！ (2020年2月3日 22時) (レス) id: 77e3841a3d (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 博多くんを出して欲しいです…^ ^ (2020年1月25日 14時) (レス) id: 5590c2c340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2019年8月15日 20時
