【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞" (ページ36)

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第33話ページ36

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廃倉庫の前に来ると薬研が立っていた。

『薬研。』

薬研「大将。対象はこの中だ。雄英生もいる。」

『分かった。薬研は本丸にもどれ。』

薬研「了解したぜ。」

薬研は桜吹雪の中に消えていった。

『髭切、行くぞ。』

髭切「大丈夫なの？だって、主のお兄さんに会うんでしょ。」

…確かに、焦にぃに会う。

会ってどうなるかとても怖い。

けど、あっちは覚えてないでしょ。

失敗作で家族すら守れなかった。

それどころか、家族に厄災を振りまく疫病神のことなんて、忘れてる。

『別に。仕事に私情は持ち込まない。』

髭切「そっか。それは、お兄さんの前で自分の分身や自分の元師匠を殺すことも出来るの？」

『あぁ。さっさと行くぞ。』

髭切「分かったよ。」

廃倉庫に入ると、焦にぃは幼少期の私に抱きついていた。

『何を馬鹿馬鹿しい。薬研に言われて来てみりゃ。どういうつもりだ。鏡澪奈。』

いつも道理、微笑む。

澪奈「予想以上に早く特定したのか。」

『別にあんたに言われるほど早くねぇよ。』

少しずつ鏡澪奈に向かって歩く。

焦にぃが幼少期の私の前に立つ。

…完全に信じこんでんのか、まぁそっちのほうが見慣れてるもんな。

『轟焦凍。これは時の政府の問題だ。手出しするなら容赦しねぇよ。』

焦凍「俺の妹にこんな酷いことさせて、黙っていると思うか！」

…変なこと吹き込んだなこれ。

まぁ、悪役でもいいか。

『そうか。なら、死ね。』

周りに熱を発生させ、焦にぃに熱失神を起こさせる。

『髭切。』

倒れる焦にぃを髭切に支えてもらう。

『髭切、主命だ。雄英生を守れ。いいな。』

髭切「わかったよ。」

髭切は焦にぃを抱っこして、雄英生がいる所まで後退する。

『あんたらが何考えているかわからないけど。

こっちは首領の命令で動いてる。

容赦しねぇ。』

「焦にぃをよくも……霧氷！お前を全力で倒す！」

『勝手に喚いてろ。』

轟Aは私に向かって攻撃を仕掛けてきた。

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