【ヒロアカ】最凶個性“無限“少女［轟焦凍］ (ページ10)

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episode．9 ページ10

2月25日。

あともう少しで凝山中学校を卒業する。

今日は私の誕生日だ。

と、言っても祝ってくれる人は誰もいないんだけどな。

家族(と言っていい人分からないけど)と一緒にいた時も祝ってくれなかった。

学校が終わり、いつもと同じく、轟と一緒に轟の家に行く。

居間に行くと、ホッケの干物が焼かれたものがあった。

『ホッケの干物！』

焦凍「やっぱり、大好物だったか。」

『なんで知ってるんだよ。』

冬美「だって、Aちゃん。ホッケの干物を食べる時だけ、とっても美味しそうに食べていたからさ。あと、前髪の隙間から見えてたんだけど、めっちゃ目が輝いていた。」

『気づかなかった。』

ワシャ

轟が私の頭を撫でた。

焦凍「無窮、お誕生日おめでとう。」

冬美「Aちゃん、お誕生日おめでとう。」

『ありがとうございます。』

初めて、人から祝われた。

冬美「さ、早くしないと冷めちゃうよ。」

それから冬美さんが作ってくれた料理を食べた。

『美味しかったです。』

冬美「それは良かった。」

焦凍「無窮、こっちに来てくれ。」

『ん？分かった。』

轟について行き、轟の部屋にきた。

焦凍「これ、誕生日プレゼントだ。」

轟から藍色の箱が渡された。

『今、開けてもいいか？』

焦凍「あぁ。」

箱を開けるとウォーターオパールの指輪がついたネックレスが入っていた。

『綺麗。ありがとう！』

焦凍「おう。」

『初めて、誕生日プレゼント貰った。とても嬉しい。』

焦凍「そうか。」

今日は私の心に残る日になった。