9.ご褒美 ページ9
夕食時、Aの目の前に置かれた大きな丼。
「わ、何コレ？美味しそう♪」
コック「カツ丼って言って、勝ちたいときに縁起担いで食うんだ。うんめぇぞ」
揚げられた分厚いお肉にトロトロの玉子、一口食べれば柔らかいお肉が口の中でとろけ、肉汁が口いっぱいに広がる。
「ほいひ〜♪」
コック「上陸できたら唐揚げでもカツ丼でも目玉でも、死ぬほどくわせてやるから頑張れよ」
「はいっ！！あ、私オデン食べたいです」
コック「よしきた！！」
夕食後、船長室で再び勉強に励むAと、それを見つめるロー。
「んー、ここの公式はこれで、、、ここは足し算だから気をつけないと、、、あれ？掛けるんだっけ？」
ブツブツと1人で呟きながらペンを動かす。
ロー「A」
「3×7は、、、21か」
ロー「A」
「8引くと、、、え？、、は、はぃ？」
手を止めて振り向くが、口を開かずじっとAを見つめるロー。
「珈琲ですか？」
その合図とは違う気もするが。
ロー「いや、、、今日はもういい。寝ろ」
「でも、試験、明日」
ロー「もういい、座学は終わりだ」
今やってる問題集もまだ終わっていないし、残りのも今晩頑張れば終わりそうだ。
それに寝るにはまだ早い気もするが。
「眠くない、です」
ロー「じゃあベポと遊んでこい」
そう言ってローは立ち上がるとテーブルに積んであった問題集を箱の中に放り投げた。
問題集が無くては勉強はできないので、Aはしぶしぶ立ち上がり、ゆっくりと扉へと向かう。
ロー「A」
もう一度名前を呼ばれたと思った瞬間、ローに手首を掴まれ振り向かされる。
と、同時に唇に触れる感触。
部屋に響くリップ音。
ロー「満点とったら褒美やるから考えとけよ」
驚いて見上げると、Aの黒髪をかきあげたローの冷たい手が頬に触れる。
「、、、満点じゃ、なかったら？」
ロー「切る」
「勉強させてください」
ロー「却下」
＊＊＊作者より＊＊＊
こんにちは、りんです。
なかなか更新できずにすいません。
いつも読んでいただき、ありがとうございます♪
突然ではありますが、リク募集します。
高校受験、中学受験、学年末テストという名の受験、恋の受験など、受験生の皆様、ロー様にご褒美をねだってください。
できる範囲でお作りしますが、リクが多い場合は(幸せすぎますが)叶えられないかもです。
ご了承の上でリクお願いします。
ちなみ1週間くらい受け付けます。
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ロー様大好き - ロォ〜様に起こされた〜い！！ (2017年3月11日 9時) (
レス) id: 2288a0f58b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - こっちも面白かった！！！ (2015年11月16日 12時) (レス) id: b4b4568259 (このIDを非表示/違反報告)
椿ノ雨 - 特別編最高でした！ (2015年8月25日 2時) (レス) id: f7fa7407a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チカさん» ありがとうございます（≧∇≦）嬉しい〜♪そんなチカさん最高です！！今後もロー様のクールキャラを破壊しないよう、更新頑張ります！！ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 37e13b2170 (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - りんさん最高です！ローと主人公の会話面白い！こらからも頑張ってください！！（≧∇≦） (2015年6月27日 17時) (レス) id: 0fb3f303db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2015年1月24日 18時
