6.夢 ページ6
やっと2冊目が終わった頃には太陽も高く登り、もう少しで昼食の時間だ。
ペンギン「朝から頑張ってるな」
問題集片手に、口いっぱいにサンドイッチを頬張るAの前に現れたのはペンギン。
「ふぇんぎんふぁん、こぉふぃほみまふか？」
シャチ「何言ってるかわかんねぇよ。食うかし喋るかどっちかにしろって」
ペンギン「珈琲は大丈夫だ、今度ゆっくり頂くよ」
もぐもぐ もぐもぐ ゴックン
「そうですか、じゃあ受験終わったら飛びっ切り美味しいの淹れますね」
ペンギン「あぁ、船長のついでに頼む」
コック「Aちゃん、お待たせ」
運ばれてきたのは大きなスープ皿。
シャチ「げ！？またこれ食うのかよ」
「はい、昨日の残り余ってるって♪」
一晩たってギロリと光る味の染みた目玉のスープにシャチが後ずさり。
「柔らかくてプルプルしてる感じがハマっちゃって。あ、シャチさんも食べます？」
シャチ「美味いのはわかるんだけどよ、おれ昨日、夢で目玉に追いかけられて最悪だったんだよ」
そう言ってAの前にあった問題集を開くと、さらさらとペンを走らせる。
「シャチさん、そこまだ問題解いてません」
シャチ「気にすんな、こんな奴でよ」
「何これ？目玉のヒト？」
そこに描かれていたのは目玉から人の身体が生えた不思議な生き物。
シャチ「俺の手のひらに乗るくらい小さくて、高い声で“おい、きたろー”って追いかけてくんだよ」
「“来た、ロー”さんってこと？」
小さいとはいえ、確かにコレに追いかけられたら怖いかもしれない。
シャチ「俺はもう目玉は食わねぇって決めた」
うんうんと、1人でシャチが頷いていると厨房からコックが小皿を持って現れた。
コック「夕飯のシチュー、味見するか？」
「、、、美味しい〜！ほっこりする」
ペンギン「野菜の旨味が出てるな」
シャチ「うめぇ！！」
昼前から夕食が待ち遠しいとは幸せだ。
コック「Aちゃんとシャチのには、また目玉入れてやっから！これ食って頑張ってくれよ」
シャチ「、、、いや、俺は」
コック「俺たち頭も悪ぃから何も手伝いできないだろ？こんなちっぽけな応援しか出来ないけど、せめてこれ食って気持ちだけでも、な？」
これを断ってはバチが当たる。
「いえいえ、とっても嬉しいです！お陰で頑張れます、美味しいし♪ね、シャチさん？」
シャチ「あ、、あぁ、目玉料理は最高だ」
ペンギン「またフルコースで頼む」
コック「任せろ」
シャチ「、、、」
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ロー様大好き - ロォ〜様に起こされた〜い！！ (2017年3月11日 9時) (
レス) id: 2288a0f58b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - こっちも面白かった！！！ (2015年11月16日 12時) (レス) id: b4b4568259 (このIDを非表示/違反報告)
椿ノ雨 - 特別編最高でした！ (2015年8月25日 2時) (レス) id: f7fa7407a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チカさん» ありがとうございます（≧∇≦）嬉しい〜♪そんなチカさん最高です！！今後もロー様のクールキャラを破壊しないよう、更新頑張ります！！ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 37e13b2170 (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - りんさん最高です！ローと主人公の会話面白い！こらからも頑張ってください！！（≧∇≦） (2015年6月27日 17時) (レス) id: 0fb3f303db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2015年1月24日 18時
