オマケ ページ19
〜トラ華様リク〜
天冠付きのフカフカのベッドで眠るA。
昨日は夜遅くまで宴会し、美味しい食事をお腹いっぱい食べ、豪華なホテルに泊まった。
「も、もぅ、食べられ、ま、、」
「おい」
何処か遠くの方から声が聞こえるのはきっと気のせい。
まだ夢の中にいたい。
「起きろ」
「あと、、、ご、ふん」
ギシッ
揺れるスプリングに違和感を感じるが、まだまぶたは重い。
耳元にかかる吐息がくすぐったい。
んん？息？？
「起きねェと、喰うぞ」
「ひっ！！」
突然耳元から脳に響く低い声に、身の危険を感じる。
驚いて身体を起こすと、目の前にはくつくつと笑うローの姿。
「相変わらず変な夢だな」
「え？あ、、、って何でローさん？」
時計を見るもまだ5時前、外も暗い。
「支度しろ、出かけるぞ」
ローは首をかしげるAを他所に立ち上がると部屋を出ていった。
「？？」
連れてこられたのは港町から少し離れた丘の上だった。
空を見上げれば幾つかの星も輝いてはいるが、海の向こうはほんのり赤くなり始めている。
「あの、ローさん、、ここは？」
「黙って見てろ」
時折吹く風に手を摺り合わせながら、水平線を眺める。
徐々に染まる空。
キラキラと輝く水面。
そして、、、
「わぁ！！ハート」
真っ赤な海から顔を出した朝日は上部中央が窪み、ちょっと太り気味の可愛いハート型。
「数年に一度見られるらしい」
突然背中に暖かい温もりを感じて見上げると、白い息を吐きながら海を見つめるロー。
「数年に一度、、、あ」
“ハートのあさひ？”
“でも朝は早いぞ”
“ゔゔ、、ペンギンしゃん、おこして”
“俺も連日の飲み過ぎで今回はパスだ”
“、、、シャチしゃん”
“zzzへへ、せんちょ”
“あ、ろーしゃん！！”
「思い出した、、、！！」
フワフワする記憶の中で頼んだような頼んでないような。
「だから起こしてくれたんですね」
Aは満面の笑みをローに返し、前に回された腕を抱きしめる。
「たまたま目が覚めただけだ」
そう言うとローは眠そうに大きな欠伸をした。
「帰ったら付き合え」
きっと次に目覚めるのは昼過ぎだろう。
美味しい朝食にありつけないのは残念だけど、仕方ない。
「はーい」
元気に返事をすると、空に浮かぶ真っ赤なハートを見つめた。
〜ロー様に起こされるでした〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロー様大好き - ロォ〜様に起こされた〜い！！ (2017年3月11日 9時) (
レス) id: 2288a0f58b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - こっちも面白かった！！！ (2015年11月16日 12時) (レス) id: b4b4568259 (このIDを非表示/違反報告)
椿ノ雨 - 特別編最高でした！ (2015年8月25日 2時) (レス) id: f7fa7407a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チカさん» ありがとうございます（≧∇≦）嬉しい〜♪そんなチカさん最高です！！今後もロー様のクールキャラを破壊しないよう、更新頑張ります！！ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 37e13b2170 (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - りんさん最高です！ローと主人公の会話面白い！こらからも頑張ってください！！（≧∇≦） (2015年6月27日 17時) (レス) id: 0fb3f303db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りん | 作成日時：2015年1月24日 18時
