＊割り込み企画2＊ ページ11
〜ペンギン視点〜
ローが分厚い扉を蹴飛ばし、中へと入る。
「！！」
そこには仰向けの状態で倒れるAと、その上にまたがるシャチ、つまり組み敷いている。
そして何故かAはミニスカートにフリフリエプロン、真っ白のクリームが胸元やら太ももにべったり付いている。
「「あ、船長／ローさん」」
「何してた」
ゴゴゴと、地鳴りが聞こえそうなほど真っ黒なオーラを放つローがゆっくりと問う。
が、シャチとAは気にすることなくお互いに顔を見合わせた。
「もぉ、見つかったじゃないですか」
「しゃーねーだろ、どうする？」
「どうするって、正直に話すしか」
「だな」
ボソボソと小さく話した2人は立ち上がると、ローの前へとやってきた。
「「コレ受け取ってください！！」」
目の前に出されたのは綺麗とは言えないが、ラッピングされた袋。
「は？」
なんと言うか、袋がはち切れそうなほど中身が入っていて、無理やりリボンがしてある。
「ローさん、甘いもの好きじゃないのわかってるんですけど、どうしても今日だけは」
「好きッス、船長」
“今日だけ”という言葉で、それが何かわかったのはどうやらローも同じなようで。
よく見ればシャチもフリフリのエプロンだった(流石にミニスカートにではないが)。
「はっはっはっははは」
気付けば笑っていた、ここ最近思い出してもこんなに笑った記憶はない。
“おれA好きだもんな”
やはりそんなことあるわけない。
ホッとしたせいか、それともはち切れんばかりの船長への愛のせいか、それともシャチのエプロンが似合いすぎるせいか、なぜが笑いが止まらない。
「どーしたペンギン」
「大丈夫ですか？ペンギンさん」
「、、、」
3人からの視線は感じるものの腹が痛くて、涙も出てきた。
ローは大きなため息を吐くと、2人からのその愛の品を見つめた。
「頑張ったんで、美味しいですよ！」
「へェ、そりゃ楽しみだな」
ニヤリと笑って大きな袋を、そのままAごと引き寄せる。
「お前ごともらってやるよ」
ペロリと首筋に食いつけば真っ赤になるAと、小さく甘ェと呟くロー。
2人はそのまま、Aは半ば引きずられる形で食堂を去っていった。
多分夜まで、いやもしかしたら朝まで会うことはないかもしれない。
「お前も作ってたのか？」
「たりめぇだ、俺の方が愛はデカイ！！ちゃんとペンギンの分もあるから心配するな」
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ロー様大好き - ロォ〜様に起こされた〜い！！ (2017年3月11日 9時) (
レス) id: 2288a0f58b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - こっちも面白かった！！！ (2015年11月16日 12時) (レス) id: b4b4568259 (このIDを非表示/違反報告)
椿ノ雨 - 特別編最高でした！ (2015年8月25日 2時) (レス) id: f7fa7407a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チカさん» ありがとうございます（≧∇≦）嬉しい〜♪そんなチカさん最高です！！今後もロー様のクールキャラを破壊しないよう、更新頑張ります！！ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 37e13b2170 (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - りんさん最高です！ローと主人公の会話面白い！こらからも頑張ってください！！（≧∇≦） (2015年6月27日 17時) (レス) id: 0fb3f303db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2015年1月24日 18時
