1.受験島 ページ1
昼頃、黄色い潜水艦は桜に囲まれた春島に到着していた。
しかし、誰も船から降りることなく甲板に舞い落ちるピンク色の花びらを眺めていた。
ここは、船長室。
テーブルに積まれた分厚い本には“上陸試験問題集”と書かれている。
「これ、、、全部ですか？」
ロー「つべこべ言わずにやれ」
ソファに座り冷や汗をかくAの前には仁王立ちで腕を組むローが立っている。
ロー「終わったら言え」
それだけ言うと、ローは奥にある自身の机へと向かってしまったので、仕方なくAは1番上にあった本をめくってみる。
「え？、、、何コレ？」
そこにはxやらyやら√やら%やら、、、、ずらりと並ぶ数字だけで目眩がしそうだ。
「ゔぅ、、、わかりません」
ロー「もぅかよ」
最初のページからつまずいていては、この先どうなることやら。
「上陸試験？？」
ピンク色に染まった島が見えた時からAたちの心は弾んでいた。
何せ久しぶりの島、食料も備品もギリギリで補給したいものが山ほどある、しかも春島で、桜が満開とくれば宴日和。
風に乗って飛んでくる花びらを集めながら、今か今かと上陸を待っていた。
しかし、戻ってきた偵察隊のクルー達は何なら難しそうな顔をしていた。
どうやらここの春島、“受験島”には上陸試験と言うものがあるらしく、受からなければ上陸できない。
世界政府にも属していないこの島には何やら超が付くほど強い軍隊がいるらしく、試験を通らず上陸しようとする海賊も商人も旅人にも容赦ないらしい。
ロー「そんなモン、奪えばいいだろ」
ペンギン「無駄は争いは避けるべきかと。試験にさえ合格すれば海賊でも快く受け入れてくれるとか」
ベポ「“シケン”ってなに？」
シャチ「変な島だな」
ペンギン「そうそう、今までの島とは比べものにならないほど大きな本屋があったそうで」
ペンギンは思い出したかのようにそう呟くと、手に持っていた上陸試験問題集をローに渡した。
その本をペラリとめくるローは、すぐ様眉間にしわを寄せた。
ロー「コレを解けってのか」
ペンギン「そのようです」
ロー「、、、受験者は4人だったな」
食堂に集まっていたクルー達を見渡したローは、口を開いた。
ロー「受験者はおれ、ペンギン、A、シャチの4人。3日で叩き込め。上陸は4日後だ」
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ロー様大好き - ロォ〜様に起こされた〜い！！ (2017年3月11日 9時) (
レス) id: 2288a0f58b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - こっちも面白かった！！！ (2015年11月16日 12時) (レス) id: b4b4568259 (このIDを非表示/違反報告)
椿ノ雨 - 特別編最高でした！ (2015年8月25日 2時) (レス) id: f7fa7407a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チカさん» ありがとうございます（≧∇≦）嬉しい〜♪そんなチカさん最高です！！今後もロー様のクールキャラを破壊しないよう、更新頑張ります！！ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 37e13b2170 (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - りんさん最高です！ローと主人公の会話面白い！こらからも頑張ってください！！（≧∇≦） (2015年6月27日 17時) (レス) id: 0fb3f303db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2015年1月24日 18時
