貴方のことは何も知らない (ページ7)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:18,683 hit

6 ページ7

貴方side

だいぶ描いてほぼ完成間近になっていた頃、気温はここへ来た時よりも暖かくなっていた。

ふーっと深呼吸して伸びをした後、続きを描き始めようとしたら、急に後ろから人の気配を感じた。

後ろを振り返ると男？の人が立っていた。
結構小柄で、口元まで服が覆っている。

A(……っびっくりした……いつから居たんだろう…)

いつの間にか人が後ろにいたことに驚いているとその小柄な男は私に話しかけてきた。

男「お前、なぜ絵を描いてるか？」

A『えっなぜって……んーここの景色が好きだからですかね』

Aは少し考えるような仕草をして答えた。

男「ただ好きだから描いてるのか？…………ちょと変わてるね。」

A『えっそうなんですか？』

急に知らない人から変わっていると言われ、腹の奥がなんだかトントンとなるような感じがした。

(いきなり質問してきて変わってるってなんだこの人……そっちこそ喋り方ちょっと変わってるくせに。)

男の質問に答えると、そこで会話は終わり少し気まずい雰囲気になってしまった。

(なんか変な空気になっちゃった………続き描こう。)

Aは絵の方に向いて続きを描こうとした。

男「…………………………………………………………………………」

A『…………………………………………………………』

(いや、気まずすぎて集中できん！！！てかなんでずっといるの？！)