るろうに剣心もう一つの伝説《瀬田宗次郎編》《京都大火編》《伝説の最後編》 (ページ37)

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四什八ページ37

ん…？

あれは…あの姿は……弥彦！？

それと、薫もいる！！
…なんで？

まぁそんなことはどうでもいい！

「弥彦おおおお！！！薫うううおおおおあああああ！！！」←

そんな訳のわからない叫び声をあげながら思いっきり手を振る。

私の元へ駆け寄ってくる弥彦と薫。

「A！どうしたのよその体…血だらけじゃない！そんなことより、無事でよかったわ…」

そう言って私の顔の汚れを布で拭いて、抱きしめてくれる。

「ありがとう…」

「ところでお前…お前が肩かしてる男って誰だ？」

あ…宗次郎か。

「この人も全身傷だらけじゃない！早く道場に戻りましょう！」

そう言ったかと思うと、私が支えている宗次郎の肩の、反対側を支え始めた。

「おい薫！病み上がりなんだから大人しくしてろよ！」

「病み上がり…？」

弥彦が薫を止めに入った。

「薫は…浜に倒れてたところを助けてもらったんだ。昨日の今日まで意識不明だったんだからな。」

「そうなの！？じゃあ弥彦！変わって！」

なんだ…そんなことがあったんだ。

どうせ志々雄が突き落としたりしたんだろうね。

「私は大丈夫よ。」

「大丈夫じゃねえんだよ。」

何人殺せば気がすむんだか…
まぁそれは私も人のこと言えないけど。←

そうして、ようやく道場についた。

「とにかくこの人を寝かせなくちゃ！」

小走りで道場に駆けていく薫。

そこに左之助が出てきた。

「おわっ！？薫？お前どこ行くんだ…って、優月じゃねえか！どこ行ってたんだテメェ！！！」

驚いた様子でこちらに来て、胸ぐらを掴まれた。

「ごめんごめん！」

「ったくよ。どれだけ心配したと思ってんだよ…」

「ありがと！」

そう言って胸ぐらを離してくれた。

心配しててくれたんだ…

ゴツ男とか言って馬鹿にしてたのに。
優しいんだな。

「まあ話は向こうで聞いてやる。その男よこせ。」

宗次郎ね。

「はい、どうぞ！よろしくね！」

「おう。」

宗次郎を肩に担いで、左之助は奥へ行ってしまった。

…ところで、弥彦は何故私の名前を…

「ねぇ弥彦、どうして僕の名前知ってるの？」

「ああ、剣心から聞いた。」

「ふぅーん、そう。」

でも左之助には内緒ってわけか。笑

「それで、僕が女だってことも？」

「お前女だったんだ。……は！？」

え、知らなかったの？

はっはっは…バレちゃった☆←