るろうに剣心もう一つの伝説《瀬田宗次郎編》《京都大火編》《伝説の最後編》 (ページ4)

今日:41 hit、昨日:10 hit、合計:185,116 hit

什八ページ4

なんでわざわざ私なんかと一緒に…

「ここの村なら志々雄さんには見つかりません。僕が貴方を強くさせなきゃいけないんです。」

…何言ってんだこの人。←

「あのー…なんで、僕は強くならなくちゃいけないの？」

そりゃあもっともっと強くなりたい。
けどさ、なぜに今なんだよwww

しかも、こんな人気のない村に篭ってまでする事かな？

「一回しか言いませんからね、よく聞いてくださいよ。」

お…話してくれるんだ。
じっと耳を澄まして、宗次郎の言うことを聞き取る。

「貴方は志々雄さんに見込まれたんですよ。だから、せめて志々雄さんの役に立てる人になるために必要なことを、僕が今から貴方に教えてあげるんです。」

ほぉーう…
私が…志々雄の役に立てるように必要なことを教えてくれると…

なるほど。←

いや、納得しちゃいけないんだけど。

「どうです？やる気になりました？」

やる気になったかって…
志々雄の役に立つって、きっと悪い事だよね？

でもなんか変な気持ちが、断る事を躊躇わせる。

何だろう…強いて言うなら…

好き、とかかな？

本当にそれで合ってるかは微妙だけど、とにかく宗次郎から離れたくない。

「うん…分かった。」

「そうですか。良かったです。明日から始めますから、今日は取り敢えず休んでいてください。」

あ、明日から！？
…どんな稽古が待ってるんだろう？

怖いし辛そうだなぁ…

でも…それでも宗次郎が傍に居てくれるなら。

できる気がする。

部屋から出て行こうとする宗次郎を呼び止めた。

「…お手柔らかにお願いします。」

「嫌ですよ。」
宗次郎は止まらなかったけど、襖が閉まると同時に声が聞こえた。

嘘だと信じたい。