るろうに剣心もう一つの伝説《瀬田宗次郎編》《京都大火編》《伝説の最後編》 (ページ26)

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参什六ページ26

「今の気持ちを俳句でどうぞ。」

「んー…『取り敢えず紐をほどいて話しよう』かな？」

「『それは無理志々雄さんに殺される』」

「『志々雄さん僕を捕らえて何する気』」

「『疲れたよ普通に話していいですか』」

「『僕もだよ普通に話しておくれやす』」

「お見事。」

「ありがと。」

今、志々雄の部下に捕らえられて、紐で縛られているところ。

私と俳句を詠んでいたのは、見張り役の人。

「それにしても、『おくれやす』って…なんなんだ？」

「いや、だってここ、京都だろ？」

「知ってるか？この船、移動してるんだぜ。」

「あぁwwww」

そんなくだらない会話をして、時間をつぶしていた。

ここまでの過程は超簡単。

気合を入れて戦い始める。
↓
その直後、志々雄直々私を倒しに来る。
↓
油断していた私は、一瞬で倒れる。
↓
現在に至る。

この見張り役、私のことを男だと思ってるので一人称は『僕』。

男装してるから、そう思うのは当たり前なんだけどね(笑)

舐められても困るので、ちょっと言葉もいつもより荒くした。

「ふぅー…それにしても、僕これから何されるの？」

「それは俺も知らねーよ。だけどよ、お前は刀を持っといた方がいいと思うぜ。」

なんでそんな縁起の悪いこと言うんだよwwwwwww

「でもお前、僕の刀没収したよな。」

「まぁな。志々雄さんの命令だ。」

私は今、身動きが取れない状態で武器もない。

それが全て志々雄の命令だとしたら。
ついでに言うと、私は志々雄の敵だ。

志々雄、絶対私のこと殺そうとしてるよねwwwwwwwwwwww

だったら道は一つしかない。

「そうか…そんじゃ、僕逃げる！」←

足は縛られていないので、直ぐそこにある刀を目指す。

これさえあれば…

「おい待て！やめとけって！」

そんな見張り役の言うことも聞かず、柄を口で掴んで刀を抜いた。

すると、誰かが私の刀を足で踏みつけた。

抜いた刀も手放してしまう。

「何すんだよ見張りや…く………」

見張り役がやったのかと思って顔を上げた。

「俺は見張り役じゃねえぞ。」

「あわわわわわわ…」←

振り向いたら、顔が真っ青な見張り役。

志☆々☆雄ｷﾀーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！

＼(^o^)／ｵﾜﾀ