【lost heart】youside ページ38
you side
どうして？
残された私は答えを探し続けている。
すごく
遠くで
声が、、、
リンパ腫だった。
練習帰りに頭が痛いと、
病院に行くと
すぐさま精密検査が必要だと
告げられて
翌日には入院、数週間後には手術と
めまぐるしく時間は過ぎ去って
大人達から
現実だけが突きつけられた。
生まれてからずっと
2人で1つだった。
喜怒哀楽どれも
2人で分け合って生きてきた。
今まで
隣にいることが当たり前だったのに
どうして？
神様に毎日願った。
どうか、どうか
双子の兄、ハヌルを助けてください。
これから他に何も望まないから
私の命と引き換えでも構わないから
だから
どうか兄だけは助けてください。
けれど
神様は何もしてはくれなかった。
最後の日は
突然訪れた。
いや、違う
最後の日を
ハヌルが選んだんだ。
2010年2月22日。
よく晴れた日だった。
屋上で雲ひとつない青空を
2人で寝転んで見上げて
未来のことを話して、、、
ハヌルは
最後に言った。
『A、これだけは忘れないでくれ。
俺は、後悔してないから。
今までのことも、これからのことも
いつだって自分自身で選んできたんだ。
だからあんまり泣くなよ？
大丈夫、俺たちはずっと一緒だ。』
そして
泣きじゃくる私を強く抱きしめて
キスをした。
驚き戸惑う私を見て
笑いながら
空を見上げるように
ふわりと
身を投げた。
声にならない自分の叫びを
最後に記憶がぷつりと切れる。
落ちていくハヌルが
口にした言葉だけが
どうしても思い出せない。
頭が割れるように痛む。
大事なことを
忘れてしまっている気がしてならないのに
それでも
私の心は
現実から目を逸らしたくて
思い出すことを拒絶している。
「、、、ぅ、、、、、ぅあ、、、」
なに？
ん？
「、、、、、ぅな、、、」
呼ばれてる気がする。
「、、、ヌナ！」
誰？
「Aヌナ！ヌナ！」
真っ白な天井が視界に飛び込んで
新しい空気を求めて呼吸が乱れる。
『っはぁ、っはぁ、っん、、、』
ぎゅっととっさに
視界に入ってきた人影を抱きしめる。
『はぁ、、、はぁ、、、』
NJ「ゆっくり息して？
酷く、うなされてました。」
『はぁ、、、ナムジュナ、、、ごめん、、、
ちょっと思い出しちゃって、、、』
何度も
最後の日の出来事を
夢に見て
最悪な目覚めを繰り返す。
自らへの嫌悪感と罪悪感。
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chiyoko(プロフ) - 私初めて小説を書いたんですけど見てくれたら嬉しいです 題名 私はある日を境に¨あるもの¨が見えるようになった なんですけどもし、見たりしたらしたのコメントに書いてくれると嬉しいですこれからも応援してます！ (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 280e534706 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - パンさん» 感想ありがとうございます！楽しんでいただけるよう頑張って更新していきますのでよろしくお願いします^^ (2021年5月5日 23時) (レス) id: 9b4fb80667 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - kimkana618さん» 作品を楽しんでいただきありがとうございます！これからも頑張って更新していきますのでよろしくお願いします^^ (2021年5月5日 23時) (レス) id: 9b4fb80667 (このIDを非表示/違反報告)
パン - とても面白かったので頑張ってください (2021年5月2日 7時) (レス) id: 280e534706 (このIDを非表示/違反報告)
kimkana618(プロフ) - はじめまして。いつも先が気になる〜と思いながら読ませていただいてます^ ^転職は慣れるまで大変ですよね。楽しみに更新待ってます。 (2021年4月30日 7時) (レス) id: 83df0e2fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リン | 作成日時：2021年1月12日 23時
