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変わらぬ恋心 ページ22

CM side


寝ぼけたヒョンを置いて


先に事務所に入ると


明らかに


浮き足立ったスタッフが


僕に気づくことなく


話し込んでいた


CM「お疲れ様です」


そう声をかけると


SF「あ、お疲れ様!」


それだけ返されて


また何かの話に夢中になるスタッフ


少し感じ悪くないか?


いやかなり感じ悪い


出来るだけムスッと


しないよう抑えて


CM「どうかしたんですか?」


と尋ねると


SF「え?!


いっていいのかな?」


SF「いいでしょ!別に隠す必要ないじゃない!」


乗り出し気味で


楽しそうに話すスタッフ


あぁ、そういえば


この人


噂話大好きで有名だ


SF「あのね!


KAISERの2人が来てて


その2人の様子が


どっからどうみても恋人のようだったの!」


え?KAISERが来てる?!


CM「今どこにいますか?!!」


思わず噛みつくように


聞き返す


SF「わっ!え、8階の奥の練習ってあ!」


最後まで


聞かずに走り出していた





ヌナに会えるっ




エレベーターが8の数字を


照らして


扉が開いた


その瞬間


僕の視界に飛び込んできたのは


あれだけ待ち焦がれていた愛しい彼女


だけじゃなく


その彼女は


僕ではない違う男の腕の中で


思わず


その2人を引き離した


そして


彼女を抱きしめた


「おいっ!」


「ちょっ!なに?え?誰?」


自分でも驚くような行動で


とりあえず


腕の中の彼女を


再度、強く抱き締め直した


G「ちょ、いきなりなんだよ!」


you「ちょ…っ!苦し…っ…!」


はっとして


腕を解くと


CM「あっ!すいません!」



G「ヌナ!大丈夫?!」



you「ふぅー、なんとか笑」



G「ヌナを殺す気かよ!チャミナ!」



CM「ガユン!!!お前だと思わなくって!



ジユンヌナ、そのお会いできて



ついっ、そのっすいません」



you「ふふっ、元気そうね最強くん笑」



G「でかくなったなぁー笑」



you「そうね、大きくなった笑」



まじまじと




つま先からてっぺんまで




じっくり見つめられて




なんだか




慣れているはずなのに





恥ずかしい





CM「子ども扱いしないでください照」





you「そういうわけじゃないのよ





大人の男になったなぁーと思ったのよ」





そんなことをさらりと





言ってくれるから





照れ隠しが全く通用しない





今なら





あなたの隣に





僕は立つに相応しい男でしょうか…?

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作者名:リン | 作成日時:2015年3月14日 23時

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