検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:9,506 hit

愛されてしまう罪 ページ20

G side


ふぅ


やっと


解放される


そう思っていた


なのに


まだ


この部屋にいる理由は


紛れもなく


彼女で


見つけてしまった


SCHLOSSに


愛を注いでいる後姿を


見たら何も言えないわけで


中国語で話しかけてることから


きっと


中国でのサイン会か公演で


覚えていたのだろう


Aヌナは


一度会ったら忘れない


いや、正確に言えば


忘れられない


だから


ほら


頭なんて撫でちゃって


本人無意識だろうけど


相手にそれがどれだけ


ときめかせる行動か


愛されてしまう罪を


いい加減理解してほしい


そんなテンション下がる俺を


さっきから


ずっと見つめる視線


あえて


そっちには視線は返さず


楽しそうなヌナのもとへ


G「デルヌナ行こう」


そう言って頭を


ぽんぽんっと


撫でる


その手を


すっととって


you「ごめん、そうだね」


振り返ったヌナの表情は暗かった


you「会長、では私たちはこれで」


SM「いや、まだ早いぞ!


今日はどうだ?事務所で歓迎会でも開こう!


な、いいと思わないか?」


MJ「いいですね!」


SH「ぜひ、僕たちも参加させてください!」


CY「はい!ぜひぜひぜひ!」


はぁ…


それはないでしょう、会長


you「すみません、大変嬉しいお言葉ですが


皆さんお忙しいでしょう


都合も聞かずに勝手に


開くものではないです


ましてや、たかが私達のために」


G「そうです」


SM「いや、気にするなよ


お前たちだからこそ開きたいんだ


だから、な?」


you「いえ、会長


私達は遊びに帰ってきたわけではありませんので」


ピシャリと


言い放ったヌナは


相当怒っていた







凍った空気


僕らは


振り返らず


部屋を後にした






先を急ぐように


どんどん歩みを進めるヌナ




G「ヌナっ!待ってってば!」


やっと捕まえると


you「ごめん…


抑えられなかった


私達は


何も悪くなかったのに


アメリカで


過ごしたこと


後悔はしてない


でも


それは望んだことではなかった


それは変えられない事実


なぜ?


なんで私達が


逃げたと後ろ指さされなきゃならないの?


わかってるけど


許せない


それを歓迎会?


アイツが私達を追いやったのに


今度は喜んで迎えられる


どれほどの屈辱」


G「Aヌナ…


大丈夫


僕らは


取り戻すなんてことしなくていい


もうすでに持ってるんだよ


彼ら以上のモノを」

会いたかった彼女→←ダメだ…



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:SMファミリー , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リン | 作成日時:2015年3月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。