刻むべき証 ページ12
you side
久々に
シュロちゃんたちと
触れ合えて
とても楽しくて
時間をすっかり忘れていた
G「ヌナ予約したの?」
you「してないよー
だって予約なしでもいいって言われたから!」
G「大丈夫?」
you「大丈夫でしょー!」
G「ま、なんとかなるか笑
ってかこのデザインやばいよね!」
隣に座って楽しそうな
ガユンの手には
新しいtatooのデザイン
広げられた翼に
重なるような
左にKING DAL右にQUEEN DELの文字
”Test the limits and break through”
”自分の限界に挑戦して、それを更に越えていけ”
そして
クラウンの中に
掘られたKAISER
翼は背中に
私とガユンで
対になるように
クラウンは
お互い
左手首に
刻むべき証だから
私たちが
背負ってるものだから
_______
カランカランっと
ドアベルがなる
you「シンさーん!」
暗い店内に呼びかけると
「その声は、ジユンか?!」
奥から現れた
草食系男子
tatooとは縁のなさそうな彼だが
素晴らしい技術を持っている
G「僕もいるよー」
「ふたり揃ってってことは入れにきたのか?笑」
you「そういうことです」
_______
3時間後
カムバが始まる頃までには
落ち着いているだろう
とシンさんから言われたものの
新たな証は
やはり焼けるような痛みをともなって
軽く包帯を巻いていても
証は波打つように脈を打っていた
G「ふぅ…ヌナ運転できる?笑」
you「頑張ります笑」
車のエンジンをかけた瞬間
prrrrrrr
you「ん?会長から電話だ」
G「まじ?」
pi
you「よぼせよ?
はい、今一緒にいますけど?
事務所にですか?
あー、はい
今日ですか…」
どうやら
事務所に行かなければ
ならないらしい
会話を聞いて
眉を寄せるガユン
んー
「行くの?」
口パクで
聞いてくる
会長もひつこい
you「わかりました、行きますよ」
ここはこっちが折れるしかない
電話を切った瞬間
頬を膨らます
ガユン
you「ごめん、事務所行かなきゃ」
G「はぁ…了解」
出来たらカムバの練習まで
事務所に行かない計画だったのに
気分がだいぶ沈んだけれど
G「まぁ今日は新しい証入れた日だから
シュロちゃんたちにも
気付いてもらおう笑」
そんなことを言うもんだから
まぁ悪くないかな笑
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作者名:リン | 作成日時:2015年3月14日 23時