【マクロスΔ】癒しの歌姫 (ページ34)

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守りたいもの3 ページ34

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「なんで陛下は汚れた血のファーディン人なんかをこの国に…。」

「我がウィンダミアの血を…半分も持たずして…!!」

私は、歌ってみることにした。
お母様を信じてみることにした。

歌で…世界を変える。私は戦争のない世界にしたい。皆で、共存出来る世界を作りたい。

でも…。もちろん私を歓迎しないものもたくさんいた。あまり気にしないようにしていたけれど、最近は私の前でわざと嫌がらせをしてくる輩が増えている。

なんだかいい気分ではないな …。

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キースside

「痛…!!おい…!!なにつったってんだよ!!!って…あ～あ～A様じゃないですかぁ～すみませ～ん。僕の不注意で～。」

『……。』

訓練中にサボりがいるみたいで来てみたら…。

「次は気をつけてくださいよぉ～？」

Aと騎士がなにやら争っているようだった。

いや…一方的なものか…。

『……あの。』

「…何ですか？僕は訓練に戻らないといけないので…!……ていうか…こっちは謝ったのに、そっちからは何もなし？」

『……私の不注意だったようです。』

「わかったなら…」

『ですが…私は謝るようなことをした覚えはありませんが…。何か…私に言いたいことでもあるんではないですか…？？』

『嫌いなら、嫌いといってほしいです。はっきし言って、面倒くさい。そんなんで風の騎士が勤まるとでも？？笑わせないで。…戦場を甘く見ないでくれる？死ぬ覚悟もないまま戦場なんかにたったら無様に死ぬだけ…役にもたたない。帰った方がいいよ。』

怒っている…。今まで、一度も怒ったことなんてなかったのに…。

「…!!??はぁ…!!??なんだよお前…!!黙ってれば好き放題言いやがって…だいたい…よそ者の癖に!!なんなんだよ…!!なんの苦労も知らないくせに!!!この…汚れた血が…!!!」

『……やっと、いってくれましたね…。』

「は、はぁ…？？」

『それがあなたの本音でしょ？別にいいんですよ。よそ者でも、けがれでも、好きなようにいってください。……でもね…私だって、苦労しているんですよ。だから、そこは否定させてください。苦労だけは、人一倍していますから。自分だけが苦労しているだなんて…思わないで。私も、頑張りますから。だから…少しは私のことも、認めて欲しい。』

キース「………。」