名前 ページ42
『憂鬱だ』
「どうしたいきなり」
朝ご飯を食べながら言うと、氷翠に驚かれる。
『うあー、やだよぉ。行きたくないよ。学校行ったら絶対奇異の目で見られるよ。
つかそれ以上に面倒』
「前半だけだったら許してやろうかと思ったが後半の台詞で全て台無しになってるぞ」
『学校行ったら絶対奇異の目で見られるよー』
「もう遅いわアホ」
なんてやりとりをしながらも、結局学校へ行く事に。制服着んのクソ面倒だった。だってギプスはまってんだぜ？
そのまま教室のドアを開ける。視線が集まった。
そりゃそうか。
まあガン無視するが。
「なあ」
無視だ無視。
「おい」
心を無にしろ。無。無。無無無無無無
「聞けっつってんだろうがァ!!」
『いやお前一回も言ってねェよ⁉』
「やっぱ聞こえてんじゃねェか！」
『墓穴掘った！』
あわわわどうしよう
『で…で？何なんだよ？』
声が震える。不良は相変わらず私を睨み付けている。
「…怪我は、……左腕はどうだ」
『へ？』
予想外の問いに、私は間抜けな声を漏らした。
「左腕はどうだっつってんだよバカ!!!!」
『へっ、あっ、はい！順調に折れています！』
「ぶはっ！」
「…は？」
ボフッと顔が赤くなった。
順調に折れていますって何？それ絶対順調じゃないじゃん。私のバカ。
つか今笑った奴誰だぶん殴ってやる。
そう思い、辺りを見回すと爆笑している金髪。雷の様な黒いメッシュが走っている。
「折れてんのに、順調って……あはっ、面白過ぎだろ！」
『黙れ雷』
「え⁉」
雷は私に近寄る。近い。やめろ。
「ねぇ、今俺の名前呼んだ⁉」
『は？雷って言っただけだろ？』
「え、だから上鳴って、」
「チ…個性かなんかでそう言っただけだろ」
私が目を白黒させていると、不良が助け舟を出してくれた。
雷は「あ…そゆこと…」とわかりやすく落ち込んだ。邪魔だよ。
『お前、名前雷なのか』
「ん？あ、そうそう！」
『じゃあ…電気、どけ』
「あ゛⁉」
そう言うと、何故か嬉しそうにする電気野郎。そして不機嫌オーラを出す不良。
「俺の名前、上鳴電気っつうんだよ！多分分かってないだろうけど！」
『…な⁉』
「名前呼びか、結構いいな！じゃヨロシク、凪ちゃぐはっ！」
腹パンをかました。何故か顔が熱い。
『ななな、何名前呼びしてんだ⁉きょ、許可した覚えないぞ！』
「あれ、照れてる？結構可愛がはっ」
もう一発殴った。
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白夜の世界 - にあさん» いえ！！いや、更新はします！！ですが何分、時間が取れないモノで……基本的に此方の作品は更新がゆっくりというか何というか……原作も持っていないので……でも、更新はしますから！はい！！ (2019年6月16日 16時) (
レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 面白いです。もうこちらの作品は更新なされないのですか？(´・ω・｀) (2019年6月16日 14時) (レス) id: 177fcaa1ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界 | 作成日時：2019年2月16日 15時
