容態 ページ36
ＮＯside
敵が消えたのを見届けた瞬間、爆豪は凪に向かって走り出した。
「おい、おい！大丈夫か⁉」
凪を抱き起こすと、顔色は悪いものの、規則的な寝息を立てていた。
「は…、」
(良かった＿＿)
そしてクラスの全員がこちらを見ている事が分かると、顔を真っ赤にして「何こっち見てんだよ！」と叫んだ。
(とりあえず、背負＿＿)
「……えねぇ…」
爆豪のコスチュームのせいで背負えなかった。
、
「マジか…爆豪、行動がイケメンだぜ…」
「ば、爆豪くん…ま、マジで…？」
そして姫抱きという結論に至った。凪が起きていたらすぐさま降りていただろう。だが残念な事に眠っている。
これが凪の人生の中で一番の黒歴史となる。
凪をリカバリーガールに引き渡した後、刑事＿＿＿塚内＿＿＿は生徒の確認をする。
「両足重症の彼と、藍白さんを除いて……
ほぼ全員無事か」
皆は自分が飛ばされた所の話をし始める。
その中、蛙吹が塚内に問い掛ける。
「刑事さん。相澤先生と、凪ちゃんは…」
「両腕粉砕骨折、顔面骨折。幸い脳系の損傷は見受けられません。
ただ…眼窩底骨が粉々になっていまして。眼に何らかの後遺症が残る可能性もあります」
電話から顔を離しながら、塚内が言う。
「だそうだ」
「ですが…」
「ん？」
電話から聞こえる声が少し口籠もる。
「少し、変なんですよね。
両腕が粉砕してるくせに、骨が違う位置にばらばらになっている訳では無いし…他のところも、重要な神経、臓器は全く傷付いて無いんです」
塚内は一瞬考え込む様な仕草をすると、蛙吹に聞いた。
「君…藍白さんは個性を使ったかい？」
「ケロ…？よく、分からないわ。凪ちゃんがどんな個性かも知らないし…」
「オイラは分かるぜ！」
峰田が口を挟む。
「なんかあいつ、��この場に祝福を！��…あ、いや、��幸福を！��かな…？よく分かんねぇけど、そんな事を言ってたぞ！」
塚内はその言葉を聞き、酷く驚いた。
「そう、か…」
しかしすぐに冷静を取り戻す。
「藍白さんは両手のひらを敵の個性で崩されている。後は左腕を単純骨折、肋骨を三本折っていた」
想像以上に酷いクラスメイトの容態に、二人は押し黙ってしまう。
塚内は他の怪我人の様子を伝える。
「おい」
爆豪が低い声で問いかけた。
「一体あいつの個性は、何なんだ」
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白夜の世界 - にあさん» いえ！！いや、更新はします！！ですが何分、時間が取れないモノで……基本的に此方の作品は更新がゆっくりというか何というか……原作も持っていないので……でも、更新はしますから！はい！！ (2019年6月16日 16時) (
レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 面白いです。もうこちらの作品は更新なされないのですか？(´・ω・｀) (2019年6月16日 14時) (レス) id: 177fcaa1ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界 | 作成日時：2019年2月16日 15時
