また。 ページ29
凪side
『てめぇッ…何処でそのこと知ったッ…！』
死柄木とかいう奴の胸倉を掴む。なのにそいつは慌てもせず、ただ薄ら笑いを浮かべているだけ。
「＿＿＿何処で知ったかなんて、今は重要じゃないよ。……俺は、凪のことを助けたいと思ってるんだ」
助けたい？＿＿＿は、笑わせてくれんな。
『助けなんて要らねえ。私は独りでだって生きていける』
「嘘だな。
また、自分のせいで誰かが傷つくのが怖いんだろ」
その言葉に、身体中の血が熱くなるのを感じた。
『んな訳ねえだろうがあッ！私は、私は＿＿＿ッ！』
「図星か？なあ、凪。周りを見渡してみろよ」
その言葉に、ハッと息を吞む。
恐る恐る、周りを見渡した。
こっちを見つめている、無数の視線。倒れ伏している相澤。ボロボロのＵＳＪ。
『……あ___』
わた、しのせい？私のせいで、私のせいで？
手を離した。足取りがふらつく。頭を押さえる。
『あ、や、そんな、違＿＿＿』
「何も違くなんかない。凪のせいなんだよ。凪がいなければ、こんな事にはならなかった」
眩暈がする。吐き気も来た。地面に蹲る。
「俺なら凪を、助けてあげられる」
『え＿＿＿？』
助けて、くれる？
「だから、ヴィラン連合に来い」
優しく差し出された手。私は無意識に、右手を伸ばし＿＿＿
「凪ッ…ダメだ……ッ！」
手が止まった。
「俺との、約束ッ……忘れたのかッ………！」
『あ＿＿＿約、束＿＿＿＿＿＿』
「…チッ。まだ意識持ってられんのかよ」
そうだ。相澤との、約束。
“おい。お前、俺と一つだけ約束しろ”
“約束?”
“ああ。後悔しない様に生きろ。それだけだ”
“…分かった。じゃあもし後悔しそうな時になったら、あんたが止めてくれ”
“ああ。勿論だ”
『私は行かねえよッ……！』
渾身の力を振り絞り、そいつを睨みつけた。
「死柄木弔」
「……何だ、黒霧。13号はやったのか」
死柄木は不機嫌そうに答えた。というか、あれだ。本格的に体が動かん。
黒霧が一名逃げられたと話すと、死柄木は首を痛そうに掻く。
「今回はゲームオーバーだ。帰ろっか」
今回は？また来るつもりか？
「帰る…？カエルっつったのか今!?」
「そう聞こえたわ」
声がこっちまできこえてるぞ。あいつら狙われたら如何する心算だ。
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白夜の世界 - にあさん» いえ！！いや、更新はします！！ですが何分、時間が取れないモノで……基本的に此方の作品は更新がゆっくりというか何というか……原作も持っていないので……でも、更新はしますから！はい！！ (2019年6月16日 16時) (
レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 面白いです。もうこちらの作品は更新なされないのですか？(´・ω・｀) (2019年6月16日 14時) (レス) id: 177fcaa1ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界 | 作成日時：2019年2月16日 15時
