バス ページ24
前話、少し修正。
______________
「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト、そしてもう一人の3人体制で見ることになった」
私からしたら、で？ という話だ。
コスチュームの着用は自由らしい。私にとってアレは私服同然なので、着ようかなと思っている。
…救助訓練。救助訓練ねぇ。
………めんど。
バスに乗り込む。眼鏡が半ギレしていたが、そんなのは知らん。
「おい」
一人で乗ろうとすると、その言葉と共にグイッと引っ張られた。誰かの胸元に抱き締められる。
顔を上げると、そいつはウルトラマンだった。
…いや、この言い方だと語弊があるか？
「ここで良いだろ。いやむしろここに座れ」
『絶っっっ対やだ』
抵抗するも、ガッチリとホールドされていて動けない。クソが。
『…おい。おい、分かった。座る。だから離せ。さっさと離せ』
女子からの！女子からの視線が痛い！いやそれだけじゃないんだが！
少し周囲を見回すと、それはすぐにわかる。爆発野郎が何故かこっちを射殺さんばかりの目で見ているのだ。
…何故？
NOside
バスの中に沈黙が落ちた。話す事が無くなったのである。
生徒達の視線は、自然とある二人へ向かった。
凪と轟だ。二人とも寝ている。
……ちなみに轟が凪を隣に座らせようとしたのは、個性についての話を聞きたかったからだ。
…まあ結局寝てしまったのだが。
「なー、あいつって何であんなに個性を嫌ってんのかなぁ」
不意に切島がそう言うと、バスの中は一気にその話で盛り上がる。
「確かに！つかそもそもあいつの個性って何なんだ？」
「一応受け答えはしてくれるけど、なんか私たちの事も嫌ってる感じ…」
「なんか��関わるな！��とか言って、感じワリーよなあ」
それを面と向かって言われた麗日と緑谷は、気まずそうに顔を俯かせる。
「ッで、でも！もしかしたらあの子だった本当は仲良くしたいのかも！」
「だけどよー、それにしたってあの言い方は無いだろ」
不意に、麗日がポツリと呟いた。
「でも、そう言った時の凪ちゃん、とっても哀しそうな顔してた」
バス内に、また沈黙が落ちた。
丁度その時に、バスが止まる。A組の生徒は黙ったまま降りて行った。
『…ん。ああ、もう着いたのか。おい、起きろ』
凪が轟の頬をペチペチと叩いた。
「…あ、着いたか。ありがとう」
轟ご礼を言うと、凪はそっぽを向いた。
『礼を言われる様な事はしてねぇよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白夜の世界 - にあさん» いえ！！いや、更新はします！！ですが何分、時間が取れないモノで……基本的に此方の作品は更新がゆっくりというか何というか……原作も持っていないので……でも、更新はしますから！はい！！ (2019年6月16日 16時) (
レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 面白いです。もうこちらの作品は更新なされないのですか？(´・ω・｀) (2019年6月16日 14時) (レス) id: 177fcaa1ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白夜の世界 | 作成日時：2019年2月16日 15時
