不良 ページ20
凪side
『…何だよ』
確かこいつは、同じクラスだったか。
「これ、テメーの傘だろうが」
いや何で持ってんだよ。
『…私の傘だが、理由があって置いてきたとは考え無かったのか？』
「あ゛⁉」
『ひッ』
え、何なんだよ、こいつ怖すぎだろ！
不良はチッ、と舌打ちすると、
「…そこには俺の傘を置いてきたから、テメーが思ってる様なモンじゃねーよ」
『嘘ぉ！』
「ンだとテメエぶっ殺されてぇのか‼」
このなりで！？完ッ全に不良じゃねぇか！中身と見た目の差あり過ぎだろ！
『…？ じゃあ、不良は今傘が無いのか？』
「誰が不良だゴラァ！」
大声に、思わず肩を竦める。
「チッ…いいからコレ、さっさと使えや‼」
は？
『いや、そしたらお前が、』
「いいから使えッてんのが分かんねぇのか‼」
グイグイと傘を押し付けられては受け取らない訳にもいかない。
傘を受け取ると、不良は雨の中を大股で歩き出した。歩くのが早い。
『ま、待て不良！』
「だから不良じゃねぇッつッてんだろうが‼」
『ありがとう！』
不良は虚を突かれた様な顔をする。
「…チ、」
そのまま、雨の中に消えていった。
「お前がまさか礼を言えるとは…！」
『ぶん殴るぞこら』
： ： ：
爆豪side
雨に打たれながら進む。
家の玄関を開けた。
「ちょっと勝己！何でそんなずぶ濡れなの！傘入れてたでしょ⁉」
「…失くした」
「んな訳ないでしょ！」
「だああうっせぇ！黙ってろ、クソババア‼」
「誰がクソババアよ！」
自室に入り、鞄を投げ出した。
大声を出せば、すぐにビビる。態度もクソ生意気だ。
あんな奴、好きになる訳が無い。
なのに何故、あいつの事ばかり考えてる？
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白夜の世界 - にあさん» いえ！！いや、更新はします！！ですが何分、時間が取れないモノで……基本的に此方の作品は更新がゆっくりというか何というか……原作も持っていないので……でも、更新はしますから！はい！！ (2019年6月16日 16時) (
レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 面白いです。もうこちらの作品は更新なされないのですか？(´・ω・｀) (2019年6月16日 14時) (レス) id: 177fcaa1ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界 | 作成日時：2019年2月16日 15時
