・ ページ15
翔太side
「ここはなんの部屋？」
俺らは優人くんを囲むようにして床に座ったら俺たちは質問しながらまだ部屋を見渡していた。
優「叔父さんが小説書くのに使ってたところ。家族は誰も知らない。」
机とがあり、沢山の原稿や資料が溢れている。
洗濯機やテレビなどの家電はなく、作業部屋の名のとおり執筆作業のためにだけに使われているという感じだった。
亮「そっか。そうなんだね。」
優人くんがうん、といって沈黙が流れる。
先に口を開いたのは亮平だった。
「俺たちはいなくなった優人君を心配したご両親から依頼を受けて探しに来たんだ。辛かったね。」
亮平そういうと、優人君は突然泣き出した。
両親からのプレッシャーがつらかったこと、もっと友達と遊びたかった事、叔父さんもいなくなってこの気持ちを吐き出すところも無くなってしまったこと。
12歳にしては大人びた風貌だけれど、泣きながら話す彼はもっと子供のように見えた。
そんな彼の話を真剣に聞く亮平。その眼には優人君が映っているというよりも、幼いころの自分が映っているようだ。
優「叔父さんは、辛かったらいつでも来てって、いないときもあると思うけど逃げ場として、息抜きとして使っていいから、兄貴たちには内緒だよ。って鍵渡してくれてた。来たのは初めてだけど。。もう、叔父さんもいないし、ここもなくなったら逃げるところなくなっちゃう。もう帰りたくない。」
泣きながら話す優人くんの言葉に真剣に耳を傾ける。
亮「うん。そうだよね。でもさ、今俺らに言ってくれたことお母さんたちに話してみない？」
優「え？」
突然裏切られたような、信じられないと言う顔をして亮平を見る。
亮「もしかしたら、辛いって言わなきゃわからないのかも。家族だけど、わからないこともあって、優人君のその気持ちを言ったらそれを理解して、やめてくれるかもしれない。二人ともすっっごく心配してた。少し話してみたら、何か変わるかもしれない。」
優「そうかな。」
亮「もしダメだったら、俺たちが逃げるとこ作ってあげる。いくらでも助けてあげる。」
不安そうだった彼の目が少し変わる。
じゃあ、少しだけ話してみる。という言葉を聞いた亮平はうん。と嬉しそうな顔をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
raimu(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。直させていただきます。 (2022年4月10日 13時) (
レス) id: 6a2b5c72bf (このIDを非表示/違反報告)
Yu(プロフ) - すいません。深澤さんの下の名前が違います。正しくは、辰哉です。 (2022年4月10日 12時) (レス) id: 95c85d3453 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：raimu | 作成日時：2022年4月9日 0時
