路地裏にて ページ1
No Side
「おい！撃たないでくれ！金か？いくらでも払うから、命だけは！」
誰もいない打ちっ放しの冷たい部屋に響くのは、一人の腰を抜かした男が命を乞う声。
彼の周りにはすでに動かなくなった物体が数個転がっている。
もう腰が抜け、床にへばりついている彼に銃を向けているのは特徴的な目の男で、横には戦っても到底勝てなさそうな背が高くガタイの良い男。
彼を見つめる男の目は冷たく、切れの長さがそれをより顕著なものにさせていた。
「何が欲しい、なんでもやるから！」
情けない声に銃を持った男は、ガタイの良い男と目を見合わせうーん。と唸った。
辰「えーと。そういうわけにいかないんだよねぇ。助けてあげたいのは山々なんだけどさあ、こっちも仕事なわけ。もうお金もらっちゃってるし、、、俺ら最近家建てたの知ってる？まあ知らないだろうけど、家に結構お金かけちゃったし、食費もバカにならないし、ってかなんかほんと雑ですぐ物壊すしさあ！「おい、関係なくなってるぞ。」ああ、ごめん。ってなわけで、お金のない男所帯だからさ、ごめんね。」
さっきまで申し訳なさそうに話していた(愚痴っていた)男は、さっきまでの柔らかい表情を一変させ、おろしていた銃を再び向けた。
「来世では、幸せに。」
パンッ
渇いた音が響き、二人は立ち去る。
さっきまで命乞いをしていた男は、周りと同じような動かない物体と化していた。
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raimu(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。直させていただきます。 (2022年4月10日 13時) (
レス) id: 6a2b5c72bf (このIDを非表示/違反報告)
Yu(プロフ) - すいません。深澤さんの下の名前が違います。正しくは、辰哉です。 (2022年4月10日 12時) (レス) id: 95c85d3453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raimu | 作成日時：2022年4月9日 0時
