【ヒロアカ】+…午後4時のシンデレラ…+【上鳴電気】 (ページ3)

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高学年になるとやっぱり新しい友達も増えるわけで。

小学校6年生の時、明るい電気はクラスの人気者だった。

「ボール遊びをしよう」と言えば男の子も女の子もすぐに集まるし、

「今日は雨だから走っちゃダメだ」と言うとどれだけ我儘な小さい子でも言う事を聞くのだ。

それは電気が信頼されているから。

そんな彼とは対照に私はあまり外で遊ばなくなった。

運動は大好きだったが、この頃から両親が仕事で忙しくなり、私は4歳年下の妹の面倒を見なければいけなかった。

学校が終わっても友達と放課後サッカーをしたり、ピアノを弾いて遊んだりすることは無かった。

家に帰るとおばあちゃんとご飯の準備をする。

おばあちゃんは昔、イタリアでシェフをしていたのだ。

そのお陰で小6ながら難しい料理も教えてもらえた。

料理は楽しかった。夢中になれるから。

その時の私の唯一の楽しみが料理だった。

小1の時に妹はバレーボールの習い事を始めた。

小3ながらにして既にスタメン入りする程の実力だった。

妹も放課後になるとすぐ習い事に行き、帰ってくると私とおばあちゃんの作った料理を美味しそうに食べてくれた。

そんな家族の笑顔が大好きだった。