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37.誰にも聞かれないから ページ7





―あ『...どうだった?』

Aがピアノを弾き終えると、俺はそっと目を開けてAを見つめた。

凛『...すっげーいい曲だったぜ。心にまで染み込んでくるみたいな...そんな曲だった!』

俺はニッと微笑んで、思わずAの手を握った。

あ『...!あ、あの...//』

凛『俺は好きだぜ、美波の曲!』

あ『ま、松岡君...//』

Aはなぜか頬を赤く染めていて戸惑っていた。

凛『あ...わ、悪い!//』

俺はずっと手を握っていたことに気づくと、慌てて離した。

あ『だ、大丈夫...でも、嬉しい。ありがとう。私の歌を好きって言ってくれたの、松岡君が初めて。』

凛『え、あんなにいい歌なのに…?』

あ『うん...私、人がいないところでピアノ弾いてるから...ここの音楽室、人があまり来ないから誰にも聞かれないって思ってたんだけど…松岡君は聞いちゃったね。』

岩鳶小学校には、2つ音楽室があった。

南舎と北舎の3階に1つずつ。

俺たちが音楽の授業でよく使うのは北舎の音楽室、ここ南舎の音楽室はあまり使われていなかったんだ。

凛『…お前、昼休み見ないと思ってたけど…ここで1人でピアノ弾いてたんだな...』

あ『うん...そうだよ。』

凛『…俺、またお前の曲聴きに来ていい?』

あ『え…?』

凛『もっと聴きたいんだ、お前の曲…ダメ、か?』

あ『…ダメじゃない!松岡君にそう言われてすごく嬉しい!ぜひ来てよ!』

Aは首を横に振って笑顔でそう言った。

凛『ホントか!?ありがとな、美波…!』

…その日から、俺は少しずつAに惹かれていった。








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設定タグ:Free! , 松岡凛 , 紗也   
作品ジャンル:恋愛
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もえ(プロフ) - 初めまして! もえと言います。同じく高校3年生です。Free!は去年の夏からずっと興味を持ってて小説を探してました。この小説を読んで頑張ってます。アニメにはまだあまり詳しくありませんがよければ仲良くしてください。応援してます。 (2014年1月9日 21時) (レス) id: 2544a7ed07 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - ミオンさん» 大丈夫ですよー(*^_^*) ありがとうございます! ポケモンは見てて…BWも終わってFree!も終わってしまって何見ようか迷ってたので見てみますね♪ (2013年9月27日 21時) (レス) id: 9c284d8008 (このIDを非表示/違反報告)
ミオン(プロフ) - 紗也さん» レス押すの忘れた...。↓ごめんなさい。 (2013年9月27日 20時) (レス) id: e0e8c5e50f (このIDを非表示/違反報告)
ミオン(プロフ) - part2おめでとうございますっ!引き続き読ませている頂きます☆ 宮野さん←いいですよね。私のおススメなんですが、STARDRIVERのツナシ・タクトとか、ポケモンのデント、DOGDAYSのシンク・イズミなんかがおススメです。応援してます♪余計な話すみません。 (2013年9月27日 20時) (レス) id: e0e8c5e50f (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - 心美さん» 初コメありがとうございます♪ 頑張ります(*^_^*) (2013年9月27日 20時) (レス) id: 9c284d8008 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗也 | 作成日時:2013年9月27日 15時

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