素直じゃない君 part2

57.泳げない理由 ページ27

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―そして翌日。

私は久々に部活に来ていた。

怜君は...まだ泳げるようになっていなかった。

怜「ふふふふ...ついに分かりましたよ。僕の泳げない理由が…!!」

渚「ホント!?」

真「何か掴めたのか?」

プールの中に入っていた真琴、渚、ハルがプールサイドで立っている怜君を見つめた。

怜「ええ...答えはすぐそこにあったんですよ!それは…」

渚/真「それは…?」

怜「この…水着の所為です!!このブーメラン水着が悪かったんだ!!」

怜君は自分のはいている水着を指さして言った。

あ「ブーメラン水着が悪いなんて思えないけど...」

渚と真琴はプールから上がり、私も怜君のところへ来た。

渚「それって僕が貸した水着だよね？なんか酷くない?」

怜「酷くなーい!!」

渚「わあっ!」

渚が真琴を見てそう言うと、怜君は声を張り上げた。

怜「そもそもこのブーメラン型の水着は、流体力学的に僕の身体に合わなかったのが原因だったんです。たぶん!まだ計算はしてませんが。」

怜君はそう言うと、高笑いをした。

あ「あははー...本当にそうなのかな?」

渚「形から入る典型的なタイプだね。」

真「まあ、いいんじゃないか?新しい水着買うってのも。」

真琴は渚と私を見て言った。

あ「でも...もし、新しい水着買っても泳げなかったら...どうするの?」

真「そ、それは...その時になってみなきゃ分からないよ。」

私がそう言うと、真琴は苦笑いしながら言った。

本当に水着が原因なのかなー...?


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