素直じゃない君 part2

31.夕日に照る道 ページ1

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−Aside−

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―私は凛に連れられて鮫柄学園を出た。

夕日に照らされる道を、凛と2人並んで歩いていた。

凛は道路側を歩いてくれている。

あ「...」

凛「...」

空気が少し重い気が...

何か話さなきゃ。

凛「...なぁ。」

あ「は、は、はい！！」

何か話そうと思った時に、凛が話しかけてきた。

凛「...なんで、お前また水泳部のマネージャーなんかになったんだ?」

あ「え、えっとそれは...」

いきなりの質問に私は戸惑った。

あ「な、流れで...かな?」

凛「はぁ？」

あ「真琴たちに頼まれちゃって...断りきれなくて...」

凛「お前...そう言うとこ小学校の時と変わってねぇよな。」

凛は少し呆れたように言った。

あ「...凛こそ、どうしてまたいきなり水泳部に?」

凛「え...」

あ「コウちゃんから聞いた。鮫柄学園に入っても、すぐに水泳部に入らなかったって...私たちが水泳部作った時に入ったんだよね?」

凛「...」

あ「...やっぱり、ハルたちのこと気になるの?」

凛「...お前には関係ねぇ。ただ、そう言う気になっただけだ...」

凛は私から目を逸らして言った。

あ「...そう。」

凛「...」

あ「...私は、水泳部のマネージャーになって、よかったって思ってる。」

凛「え...？」

私がそう言うと、凛は足を止め私を見つめた。

凛が立ち止まると、私も立ち止まって凛を見つめ返した。

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