被検体、拾いました。【浦.島.坂田.船】

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『…これで大学は何とかなったな』



帰り道を歩きながらそんなことを考えていると、急に肩を誰かに叩かれた。…誰だ？



「やっほ！」


『！まふ！』



後ろを振り返ってみれば、なんと私の肩を叩いたのは幼馴染のまふだった。
…無駄に警戒した自分が馬鹿みたいだな。



『どうしたんだ？あっ、そういえば大学は…』


ま「え、ちょ、ちょ、待って！ゆっくり答えるから待って！」


『あ、あぁ、すまない。テンションが上がってしまって…』


ま「Aってたまにそういうところあるよね…」


『照れるな』


ま「褒めてないから」



まふと大学の通知のこと、最近のこと、つい先ほどまで何を話していたなど、いろんな話をしながら自動販売機に寄り、ベンチに座って買った飲み物を飲む。



『ねぇ、急だけど変な話をしてもいいか…？』


ま「…そういう話、好きだよ。」


『なんか前に流行ったアニメみたいなやり取り…。
まぁ本題。もし私が人外と暮らしてるって言ったらどうする？」


ま「……Aが人外と？」



…まふは、「何言ってんのこいつ」みたいな顔で私を見たが、事実のことを言ってるだけなんだよなぁ。



『やっぱり何でもない』


ま「何でもない訳ないでしょ。Aは普段、そんなこと言わないし」


『ただ思ったことを言っただけだって』


ま「…本当なんね？それは」


『もちろん』



いつかあの４人に会わせて、いい感じだったら話すよ。
それまで待っててくれ。

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